2007年05月29日

ふわありふわり

なんだかとっても落ち着いて
なんでもかんでもやれそうで
後ろも向かずに行けそうで

ほんとにいいことありそうで
どこへそこへと飛び出して
陰気な影をも拭い去り

 ふわありふわり どこへ行こう
 ふわありふわり なにをしよう

ぼくの影は短くて
石っころにつまずいて
小春日和のお昼時

不思議な風を追いまわして
疲れた足を振り回して
大きなお池でひとやすみ

 ふわありふわり 気は浮かび
 ふわありふわり 灰の中
posted by 新谷雅老 at 01:11 | 吟遊詩 | 編集

2007年06月19日

ためいき

さりげないためいきやめて
今日から真面目にやっていくんだ
昨日吐いたあの言葉に
嘘や偽りはないんだから

そしていつか見返してやるんだ
あいつも、あいつも、みんなまとめて
あの日のぼくは正しかったんだと
それがぼくの人生だったと

 もう振り返らない 風は追い風だ
 尽きることはない
 もしもつまずくことがあったとしても
 明日のための布石なんだ

疲れたふりなんかやめて
今日から素直に生きていくんだ
ほら明日が笑っているよ
その日の自分が手招きしている

 もう振り返らない 風は追い風だ
 尽きることはない
 もしもつまずくことがあったとしても
 明日のための布石なんだ

さりげないためいきやめて
今日から真面目にやっていくんだ
昨日吐いたあの言葉に
嘘や偽りはないんだから



posted by 新谷雅老 at 07:23 | 吟遊詩 | 編集

2007年06月22日

通り雨

通り雨、犬といっしょに 夏、背中を濡らし
大きな雲が頭の上で 黒く染みこむ

息を詰まらす 俄かな夜の中を
走ってきた雲は光を放ち 大地を震わす

 ついさっきまでの太陽の中 ぼくは影を落とし
 座り込んでの手探りの中 もう戻ってはこない

 傘をさせる人は笑いなさい 深い水たまりの中で
 車で行く人は急ぎなさい あの雲を越えて

通り雨、ぼくと似た人が 黒い喪服を濡らし
降り続く雨はまた轟々と 影をにじます
posted by 新谷雅老 at 09:47 | 吟遊詩 | 編集

2007年06月26日

ひとりぼっち

気がついてみれば いつもひとりぼっち
気楽につきあっていけそうな 皆さんですがね
振り向いてみれば 誰もいなくなってね
そんな毎日が ぼくをつつんでる

寂しいというのが 本音なんだけど
いつもひとりっきりで 強がってみてね
ひとりぼっちなんですね もともとが
そうそう どこへ行ってみたってね

だから 今だけは笑っていましょうよ
ね 今夜はとてもビールがおいしいんだから
ひとりぼっちの部屋で 乾杯してね
青春 ああこれがぼくの青春でしょうよ

寂しげな街が ぼくによく似合う
なんて かっこいいこと言っているけど
つまりひとりぼっちの いきがりでしてね
さよなら また明日逢いましょうよ

 気がついてみれば いつもひとりぼっち
 そんな毎日が ぼくをつつんでる



posted by 新谷雅老 at 09:57 | 吟遊詩 | 編集

2007年06月28日

空を翔べ!

漠然と思い浮かべてた 大切な一日が
今日風に乗って おれのもとにやって来た
空には大きな雲が 
雨はおれを叩きつける
悪いことを考えている 
出来るんだ
空を翔べ!

運命の一日だと 誰かが言った
おれの人生は今日に かかっているんだ
今までやってきたことは
すべて正しいと信じるんだ
決して逃げ出してはいけない
前を向け
空を翔べ!

今日がうまくいけば 何が始まるんだろう?
そんなことが頭の中を グルグルと回っている
時間は刻々と迫っている
おれの出番は間近だ
大丈夫だ
空を翔べ!

幼い頃から 今日という一日が
どんなに大切な日か わかっていたんだ
弱虫なんか吹き飛ばせ
過去のことは忘れてしまえ
将来(さき)のことは考えるな
行け!チャンスだ
空を翔べ!



posted by 新谷雅老 at 10:00 | 吟遊詩 | 編集

2007年07月01日

ぼくの夏

大きく開いた空の下を
夏、きみと二人で歩いていく
静かな風は汗をぬぐって
蝉の輝きは時を止める

遠くで子供達が野球をやっている
カビの生えた想い出が日にさらされ
今にも飛び出しそうなぼくの幼さを
きみは笑って見つめている

そうだこの夏、海へ行こう
忘れてきたふるさとの海へ
きみと二人で子供になって
忘れてきたふるさとの海へ

 お祭りの夜、二人で浴衣着て
 いっしょに金魚すくいやろうよ

幼い頃の想い出が
ぼくの夏を駆け巡る
一足早いぼくの夏を
きみは笑って見つめている



posted by 新谷雅老 at 12:59 | 吟遊詩 | 編集

2007年07月02日

昨日までの生きざま

夜は明けて 日は昇り 雲は隠す
鳥は鳴き 風は吹き 今日でお別れ
また街は揺れる いつものように

人は声もかけず 忘れたふり
空は泣き ぼくは泣き 涙は尽き
くたびれた靴が この街の想い出

この道は いつもの道 歩き慣れた
傘もなく びしょぬれの 荷は重く
水たまりを濁す 別れの足跡

夢は消え バスは来て 足は重く
ぼくはただ 窓にもたれ ため息つく
昨日までの 甘い 生きざまは終わる



posted by 新谷雅老 at 13:08 | 吟遊詩 | 編集

2007年07月04日

これからの生き方

これからの生き方を変えてみたいと思う
あまりに落ち込んだこんな暮らしをやめて
疲れた足取りを軽やかに変えて
締め切った窓も大きく開いてみて

大きな夢という小さな意地を捨てて
その中に縛られたこんな自分を捨てて
これまでの人生を素直に受けとめて
これからの人生に何をするのか考えて

つなぎとめていた恋の未練にも
別れをつげて今日からは生きていこう
これからの出会いを大切にしていければ
もうそれ以上に何も望むことはなく

いつか来る運命の中に向かって
夢を忘れ、恋をわすれ、ただ日々の暮らしに
いくつとなく転がっている生き様を見つけ
ただそれが夢につながればいいと思う



posted by 新谷雅老 at 13:10 | 吟遊詩 | 編集

2007年07月10日

街の灯

ほんのひとときの黄昏が
今日のため息をつく
病み疲れたカラスたちが
今日も帰って行く
 昔描いた空は消えはてて
 さて、帰る家はあったんだろうか
琥珀色の時の中で
街の灯は浮かぶ

明るい日差しの中でも
笑わないカラスが
すすけた街の灯を
見つめては笑う
 昔描いた空は消えはてて
 さて、淋しくはないんだろうか
堪えきれない切なさに
街の灯は浮かぶ



posted by 新谷雅老 at 13:20 | 吟遊詩 | 編集

2007年07月24日

確かに今でも君はぼくの中にいる

あれは高校一年、国語の授業の時だった。
何となく後ろを振り向くと、君がぼくを見ていた。
その時からいくつもの歌を、君のために作った。
だけど君にその歌を、聞かせることもなく
時は過ぎて行った、ドラマなど起こらないままに。
だけど、確かに今でも、君はぼくの中にいる。

高校二年の秋、ひとりで校庭を歩いてた。
その時君が現れて、ぼくに話しかけた。
ぼくは何と言っていいか、わからずに言葉を伏せた。
あれが運命の分かれ道だったと思う。
それ以来君と話すことに、ためらいを感じてしまった。
だけど、確かに今でも、君はぼくの中にいる。

高校三年の冬、帰りのバスを待っていた。
向かいのバス停で君が、バスに乗るのが見えた。
ぼくはバスを目で追った。君の姿を探した。
その時目に映った君は、ぼくを見ていた。
それが君の最後の、さよならだったと思う。
だけど、確かに今でも、君はぼくの中にいる。

あれから何年経っただろう、同窓会に君がいた。
少し髪を伸ばした君が、ぼくを見ていた。
今は遠くの空で、幸せに暮らしているという。
そして今でもぼくは、君の歌をうたう。
時は過ぎて行った、ドラマなど起こらないままに。
だけど、確かに今でも、君はぼくの中にいる。
posted by 新谷雅老 at 13:49 | 吟遊詩 | 編集

2007年07月25日

夜の声

明日になれば、また今日も去り
夢の巷でひとりごと
時は過ぎて灰になり
夢の言葉で夜になる
ひとり歩くこの隙間から
寒々響く夜の声

月は枯れて星もなく
柳の道のひと休み
濡れた風が空に舞い
いつもの疲れた顔をする
頬に紅をつけたひとの姿が
恋のにおい残していく

ひとの谷間に道は消え
青いキネマに時は来る
うねりくねった虚ろな空の
ひとつの夢の物語
ひとり歩くこの隙間から
冷たく響く夜の声
posted by 新谷雅老 at 13:51 | 吟遊詩 | 編集

2007年07月26日

西から風が吹いてきたら

西から風が吹いてきたら
朝一番の汽車に乗って
懐かしいふるさとに帰るんだ
向かい風をたどってね

雨が降ったってかまわないよ
傘の一本もいらないよ
だってぼくのふるさとは
いつだって晴れているんだから

 小さな思い出をたどっても
 ぼくは懐かしいとは思わないよ
 だって東京の風はいつだって
 雨を誘うんだから

何も告げずに行くよ
恋人よ、ぼくのことは忘れとくれ
会おうとも思わないでおくれ
本当に、もう二度とね

西から風が吹いてきたら
朝一番の汽車に乗って
懐かしいふるさとに帰るんだ
向かい風をたどってね



posted by 新谷雅老 at 13:52 | 吟遊詩 | 編集

2007年07月30日

赤いエプロン

就職をした頃のこと
職場の掃除をやっていると、
後ろから「すいません」という
小さな声が聞こえた。

振り向くとそこにいたのは、
初めて見る同期の女性。
その時突然ぼくの目に、
浮かんだ一つの映像…

 赤いエプロンを着けて、
 台所の向こう側で、
 笑顔でうなずきながら、
 料理している彼女の姿。

その時はただの幻覚と、
気にもとめなかったけれど、
なぜか偶然が重なって、
二人はつきあい始めた。

その後ぼくたちは結ばれ、
二人で生活を始めた。
居間でくつろぐぼくの目に、
映った一つの光景…

 赤いエプロンを着けて、
 台所の向こう側で、
 笑顔でうなずきながら、
 料理している彼女の姿。

出会った頃は幻覚と、
気にもしてなかったけれど、
あのとき浮かんだ映像は、
未来の一コマだった。

今もぼくたちは二人で、
ありふれた生活をしている。
テーブルのイスにさりげなく、
かかる赤いエプロン。



posted by 新谷雅老 at 14:00 | 吟遊詩 | 編集

2007年08月05日

一歩を踏み出そう

出来なかったことを考えるから、今がとてもやりきれない。
いつかやり直しがきくんだと、曖昧な日々を過ごしてきた。
このままではだめだ。一歩を踏み出そう。
年取るだけの人生を望んでないから。
ここから一歩を踏み出そうよ。

そこからのことを考えないから、日々はいつもの繰り返し。
まだ若いという勘違いは、そこから一歩を出てないから。
このままではだめだ。一歩を踏み出そう。
年取るだけの人生を望んでないから。
ここから一歩を踏み出そうよ。さあ!

傷つけられるのが嫌だから、いつもいつも回り道ばかり。
答はどこにも転がっているのに、そこから目をそらそうとする。
このままではだめだ。一歩を踏み出そう。
年取るだけの人生を望んでないから。
ここから一歩を踏み出そうよ。

 ジッとしていても始まらない。時間は限りあるものだから。
 勇気を振り絞って、今ここから一歩を踏み出そうよ。
 このままではだめだ。一歩を踏み出そう。
 年取るだけの人生を望んでないから。
 ここから一歩を踏み出そうよ。

閉ざされた扉もたたいていれば、いつかは開くだろう
たったそれだけの繰り返しを、ぼくはいつもおこたってきた。
このままではだめだ。一歩を踏み出そう。
年取るだけの人生を望んでないから。
今、ここから一歩を踏み出そうよ。さあ!



posted by 新谷雅老 at 14:06 | 吟遊詩 | 編集

2007年08月06日

今日も君を想い出にする

今日一日が情けなくて
ぼくは何気なく君を見る
君はかすかに笑みを浮かべ
小さくうなずいて席を立つ

ぼくはやっぱり君が好きで
二度と離れて暮らすなんて
とても出来ないことなんだと
君をまた今日の想い出にする

 途切れた愛の日々を
 ひとつひとつ想い出しては
 胸の痛くなるような、そんな一日

ぼくがこうして上を向いて
いけるのも君がいるからのこと
君を愛する、だからぼくがいる
今日も君を想い出にする



posted by 新谷雅老 at 14:07 | 吟遊詩 | 編集


Copyright(C) 2000-2022 しろげクラブ. All rights reserved.