2001年03月04日

喧嘩

今日店で男と女が喧嘩していた。
最初は夫婦喧嘩と思っていたが、話を聞いていると赤の他人のようだ。
駐車場のトラブルをそのまま店の中まで持ってきたのだった。
いろいろもめていたが、最後には和解したらしい。

今年に入って男と女のけんかを見るのはこれで二度目だ。
一度目は、一月に雪が降った日JRの中で、入口を塞いだの塞いでないので、大声でやりあっていた。
結局その時は、電車が発車したのでそのまま収まったが。

今日のは警察が出てくる騒ぎになった。
警察の方は二人で来て、それぞれの言い分を聞いていたようだ。
冷静になれば収まる話を、わざわざ雪の中を出向いてきて、本当にいい迷惑だっただろう。
何かとマスコミに叩かれるので、出て来ざるをえないか。
posted by 新谷勝老 at 13:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2001年04月18日

事故現場に行ってみた

昨日の話です。
先日起きた歩道橋落下の事故現場に行ってきました。
人から「あの店の近く」などと教えられたのだが、店の名前を教えられてもピンとこなかったので、とりあえず則松から黒崎方面に車を走らせてみた。
ありました。陣の原三叉路じゃないですか。
ぼくの家から車で5分ほど行ったところです。
はい、階段だけ残って無残な歩道橋でした。
階段の上り口には「3号線方面には行けません」と書いていた。
あたりまえじゃないか! 見たらわかるわい。
ということで、しっかり事故現場を観察して帰った次第です。

ところでこの事故は、その日の朝10時頃に友人から入った電話で知ったのです。
「しんちゃん、大丈夫やった?」
「何の話?」
「朝9時頃、陣の原の陸橋が落ちたらしいよ」
「ええっ!?」
陣の原の陸橋が落ちたなんて大事件じゃないか!
阪神大震災並みの騒ぎになっているんじゃないか? とテレビで速報が流れてないか見てみたけど、そんなニュースは流れていない。
その後お昼のニュースなどをチェックしてみたが、どの局もそんなニュースは流していない。
やっとそのニュースが流れている局を見つけ、よく聴いてみると、落ちたのは陸橋じゃなくて歩道橋で、重軽傷者が3人いたが死者は出なかったとのことだった。
陸橋が落ちたら大変ですよ。
高速道路が落ちてくるに等しい。
おそらく多くの死者が出るだろう。
復旧工事に1ヶ月以上はかかるだろうし、その間、迂回路を通る車で大渋滞は避けられない。
ぼくはその道を通っているわけではないけど、当然迂回路はぼくの家の前の道になるはずだ。
陸橋が落ちたと聞いた時、ぼくは「何時に出れば定時に着くだろうか?」と真剣に考えていた。

それにしても事故が日曜日の午前9時頃だったことは不幸中の幸いでしたね。
平日だったら交通量の多い所だから、歩道橋とはいえ大惨事になっていただろう。
歩道橋は穴生小学校の通学路でもあるわけだし。
ところで、則松から向かっていて思ったのだが、なぜ歩道橋にぶつかったトレーラーは則松の歩道橋にはぶつからなかったのだろう。
熊本から来たトレーラーだから、当然則松は通ったはずだけど・・・。
高さが違うのかなあ?
posted by 新谷勝老 at 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2001年07月02日

馬鹿野郎!!

5月29日の日記に書いた「ギターが売れた件」ですが、今日ショッキングなことがありました。
6月末に振り込むと言っていたので、昨日からiモードで預金残を見ていたのですが、全然増えてない。
一抹の不安がよぎったので(あまりしたくなかったのだが)今日先方に連絡してみました。
すると受話器から「お客様の都合で電話を止めています」とのメッセージが聞こえてきました。
電話番号を間違ったのだろうと、もう一度番号を打ってみました。
でも、やはり同じ応対。
移転したと聞いていたから、電話番号を変えたのかと思い、104で聞いてみました。
電話番号は変わってない。
もう一度電話しました。
やはりかからない。
先方から貰っていた名刺に下関支店の電話番号が書いてあったので、そこに電話してみました。
ここも同じ応対でした。
そこで、古くから付き合いのある、楽器メーカーの人に電話を入れてみました。
「ええっ?知らんかったと? あそこ倒産したよ。資金繰りに困って、夜逃げしたよ。うちも被害にあったけど、最小限に押さえられた」ということでした。

ふざけるな、K楽器のT.I!!
なにも好き好んでマーチンを手放したんじゃないんだぞ!
お前のために何人の人が泣いているか知っているのか!?
馬鹿野郎!!

結局、お金は振り込まれなかった。
posted by 新谷勝老 at 21:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2001年09月14日

裁判所に行った

裁判所に行った。
7月2日の日記に書いたK楽器倒産の件で、裁判所が債権届出書を提出しろと言ってきたのだ。
裁判所に行くのは初めてだった。
だいたいの場所は知っていたのだが、どの建物が裁判所なのかは知らなかった。
最初に「ここだろう」と車を突っ込んだ所は、なんと拘置所だった。
裁判所は隣の建物だった。
車を停め、裁判所の中に入ったのは12時半だった。
受付には誰もおらず、どこに行っていいのかわからなかった。
とりあえず、どこに行ったらいいのかを聞こうと思って入口近くの部屋に入った。
その部屋にはたくさんの職員がいたが、ぼくのことは無視であった。みんな談笑していたから、こちらから声もかけにくい。
2,3分そこにボーっと立っていたら、ようやく女性の職員が声をかけてきた。
「何ですか?」
「いや、書類を提出してくれという通知が着たので、持って来たのですが」と言うと、「ああ、それは3階です。そちらに行って下さい」と迷惑そうな顔をされた。
最近は区役所でも12時台の受付をやっている。
ぼくが知っている範囲で、その時間帯に受付をしないのは職業安定所ぐらいだが、それでもちゃんと“昼休み12〜13時”とか“13時から受付けいたします”ぐらいは書いている。
ここはその表示がない。
迷惑顔の職員も、「13時までは休憩ですから、その時間に行って下さい」などとは一言も言わなかった。
それに普通、知らない人が部屋に入ってきたら、すぐに「何か御用ですか?」ぐらいは聞くはずだが、それもない。
弁護士などの関係者以外で、裁判所にしょっちゅう行く人なんか多くはいないだろう。
おそらく、裁判所は初めてという人のほうが多いはずだ。
そういう人のために、ちゃんと休憩時間を表示し、もっと機敏に応対するのが最低のルールではないだろうか。

職員の休憩後、3階の破産係というところで手続きをした。
担当の人は、先ほどの人たちとは逆で、親切にいろいろと教えてくれた。
言葉尻から、損害額の返済は期待しないほうがいい、というのがわかった。
債権者集会が来月行われるから、言いたいこと聞きたいことがあれば来てくれ、と言っていた。が、倒産したK楽器の経営者は、暴力団関係からも金を借りていたらしく、おそらく姿をあらわすことはないだろうということだった。
ぼくとしては行く気はない。
最初の応対の悪さで頭に来ていたのと、トイレに行く時に見た、第○法廷室とか傍聴席入口などと、部屋の入口に書かれていたのを見てあまりいい気持ちはしなかったからだ。
「もう二度と来ることはないだろうな」と思いながら、裁判所を後にした。
posted by 新谷勝老 at 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2001年09月15日

トイレ談話

トイレ(個室)に入っていると、突然携帯電話が鳴り出した。
幸いトイレにはぼくしかいなかったので電話を取ったが、それでも声を落として話した。
実際この場面、他の人ならどういう対応をするんだろうか?
入室前にバイブとかマナーモードにしているんだろうか?
鳴ったと同時に、切ボタンを押すんだろうか?
それとも、普通に電話に出て、大胆に話すんだろうか?

ところで、携帯の着信音は、人それぞれに個性が出ているので、それが鳴ればすぐに誰だかわかってしまう。
ぼくの場合は“電波少年”にしている。
もし今日みたいな場面で知っている人がトイレをしていたら、「ほう、今しんたが入っているのか」とすぐにわかってしまう。
それがもし意地の悪い人だったら、ぼくに「ちゃんとお尻拭いてきたか?」などと言いかねないだろう。

トイレに関しては、過去にいろいろ事件があった。
一番多かったのは、トイレの電気を消されたことだ。
心地よく座っていると、突然真っ暗になる。これほど不安で情けなくなることはない。
前にいた店で、よくこの被害にあっていた。
入口に“節約のため、使用後は電気を消しましょう”と書いていたため、みんな自分の使用後に電気を消すくせがついてしまっていた。
男子トイレの場合、個室の扉が閉まっていることはめったにないので、たまに閉まっていても、つい見逃してしまうのだ。
「おーい」と叫んでも、その人はもう立ち去ってしまっている。
今なら携帯電話を持っているので、外部と連絡を取れば何とかなるのだが、以前はそんな手段はなかった。
そんな時どうしたかというと、とりあえず納得いくまで拭きあげ、耳を澄まし、誰も来てないことを確認してから、おもむろに立ち上がり、中途半端にパンツをあげ、鍵を開け、ダッシュで電気をつけに行く。この時、がに股で走ることが肝要であることは言うまでもない。
その後、再び個室に戻り、最後の仕上げをするのだ。

次に多いのが、紙事件である。
ひととおりの作業をして、さて仕上げ、という時に紙がないことに気づく。
これはショックだ。
この場合は、冷静にならないと事は解決しない。
焦ったら大変なことになるだろう。
まず、周りを見渡して、利用できるものはないかよく確かめる。
それで対処できない場合は、所持品をチェックする。紙系を持っていたらしめたものである。その意味でも、手帳というのは必需品だというのがよくわかる。
もし紙系を持ってなかったら・・・
 ・・・よく手を洗おう。

他にも、個室に入って「さて今から始めよう♪」という時に、掃除のおばちゃんが入ってきて、掃除を始めた。とか、中途半端な状態で鍵をかけていて、他の人が開けた ― この場合、不思議とおたがいに目を合わせ笑顔になる ― とかいろいろな事件に巻き込まれた。
これから先も、また新たなトイレ事件は起こるだろう。
これは、生きてく上で決して避けては通れない、人間の宿命である。
posted by 新谷勝老 at 21:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2001年12月10日

年末

気がつけばもう年末という季節に入っている。
昆虫の話をしていたのが、つい昨日のことのように感じる。
さして変わりのない一年だった。
変わったことといえば、HPを立ち上げ、毎日日記に苦しんでいることくらいだ。
そのせいで、「しんたの健康神話」が崩れつつあることも否めない。
幸い病院のお世話になることからは逃れているが、いつ病院に飛び込んでもおかしくない状況にあるのは確かだ。
ここに来ておかしくなった鼻は、まだ治らないでいる。
小鼻の出来物はとうとうかさぶたになり、その状態がもう1週間続いている。
鏡で見ると本当に間抜け顔だ。
おそらくは前歯が一本抜けた間抜け顔と同等だろう。

さて、年末といえば、いろいろなお客がやってくる時期でもある。
この間も日記に書いたが、変なクレームをつけてくるおっさんなどは、そのいい例であろう。
今日も現れました。その手のお客が。
夕方のこと、突然盗難防止の警報が鳴り出した。
従業員は慌てて現場に駆けつけるのであるが、ぼくが駆けつけた時は、まだ女子従業員が一人いただけで、犯人を捜している最中だった。
周りには2,3人の中学生がいたので、「こいつらか?」と思い、まだ盗難品についている警報アラームの音のありかを探した。
しかし、音の出所は、この子達ではなかった。
そのそばに、体格のいい50代の男性がいた。
ぼくがその男に目を向けると、その男は慌てるでもなく、別の店に入っていこうとした。
ぼくはその後ろにべったりとついて、音の確認をしているところに、他の男性従業員Iさんがやってきた。
そしてIさんが、「音が鳴ってますねえ。ポケットの中の物を出してもらえませんか?」と言うと、その男は方向を変え、2階に上がろうとした。
Iさんがその男の腕をつかみ「出して下さい」と言うと、男は手を振り払いながら「時間がない」などと言い出した。
ぼくはその男の後ろにぴったりくっつき、逃げ出せないようにガードしていたのだが、Iさんの手を振り払った時の男の力がかなり強かったので、『これは一戦交えんといかんかなあ』などと思い、少し身構えた。
するとその男は、「ここでは何だから、事務所に行こう」と従業員みたいなことを言い出した。
Iさんが腕をつかんだまま事務所に連れて行ったのだが、暴力を振るうかもしれないと思い、ぼくはそのまま男の後ろにくっついていた。

事務所に入ると男は、商品を取り出した。
口臭チェックの機械だった。
店長が「これを盗ったんですか?」と言うと、男は「この商品は学生から預かったものだ」と言った。
Iさんが「あの中学生ですか?」と聞くと、「いや、その学生はおれにこれを預けると、外に逃げて行った」と言った。
明らかに嘘だった。
仮に学生から預かったとしても、ポケットの中に入っていること自体がおかしい。
店長とIさんが残り、ぼくは売場に戻った。
売場に出ると、さっきの中学生がいた。
そこでぼくは「ぼくたち、さっきの人知っとる?」と聞いてみた。
中学生は「いえ知りません。ぼくたちは目撃者です」と言った。

結局、警察を呼んだらしい。
あとで店長がぼくのところに来て、「あの男、元暴力団の組員で、前科十何犯らしいよ」と言った。
どおりで力が強いはずだ。
もし戦っていたらどうなっていたことか。
警察の人が男に、「お前、他に何も持ってないやろうの」と凶器の確認をしたらしい。
男は何も持っていなかったらしいが、あの手の人はそのへんの物を凶器にすることぐらいわけない。
ぼくがいくら柔道をやっていたといっても、柔道は組む格闘技である。
相手が凶器を持った時に通用するかどうかはわからない。
勝つにしろ、少しは痛い目を味あわなければならなかっただろう。
そんなことを考えている時だった。
店長が、真剣な顔をして言った。
「しんちゃん、命は大切にせんと」
ぼくの心を読んでいたのだろうか?
年末はまだまだ続く。
posted by 新谷勝老 at 15:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2002年01月06日

血なまぐさい話

店に勤めていると、いろんなことがあるものだ。
今日、ぼくの販売人生で初めての事件に遭遇した。

午後2時前だった。
ぼくが倉庫から売場に帰ってくる途中、「2階の駐車場に人が倒れている」という情報が入った。
ぼくは、新しく店長代理になったIさんと二人で現場に駆けつけた。
見ると、五十面のおっさんがそこに倒れている。
いびきをかいてなかったので、脳内出血じゃないと楽観していたのが大きな間違いだった。
近寄ってよく見てみると、駐車場の車止めのところに頭を向けていたのだが、頭からけっこう多量の血が溢れ出ている。
洗面器の半分ぐらいの量は出ていただろう。
「死んどるんじゃないんか?」と思いながら、Iさんと二人で声をかけた。
「おいさん、大丈夫ねー」と言っても返事がない。
息をしているかどうか確かめようと近づいた時、そのおっさんの脚が動いた。
どうやら死んではなさそうだ。
しかしこのまま放っておいてはいけない。
と、Iさんが救急車を呼びに行った。

ぼく一人になった。
こういう時、素人は何をしていいのかわからない。
ただわかっているのは、頭を打っているようなので、絶対に動かしてはならない、ということだけだった。
そうこうしているうちに、おっさんが動き出した。
「おいちゃん、動いたらいけんっちゃ」とぼくは軽く体を抑えた。
しかし力だけは、まだあるようだ。
こちらが力を入れて、もしものことがあってはならない。
そこでぼくは手を離し、おっさんの様子を見ていることにした。
ぼくが一人でいた時間は3分ぐらいだったが、えらく長く感じた。

2階に上がるループから、社員のHさんがやってきた。
ぼくはホッとした。
しかし、二人になっても何をするでもない。
ただ、救急車が来るまで、おっさんが動かないように見ているだけである。
ちょっと離れた場所からお客が見ていたが、大の大人が二人で、倒れたおっさんの前で何もせずに立っている姿は、きっと間抜けなものだっただろう。
怪我の応急処置を知らないわけでもないのだが、箇所が頭ともなると止血の仕方もわからない。
まさか首を絞めるわけもいかないし。
ただ、タオルで頭を抑えることしかわからない。
それも、下手に抑えるわけもいかないから、とりあえずおっさんの頭にかぶせておいた。

「しかし、どうして倒れたんかなあ」
初めてどうして倒れたかの話になった。
それまでは、おっさんの状態が気になっていたので、どうして倒れたのかなどと考える余裕はなかった。
「殴られて倒れたんじゃないか」
「犯人は怖くなって逃げたんでしょうかね」
「あ、こんなところに小便しとる」
そのおっさんが倒れていたのは、駐車場の壁面だった。
壁をよく見てみると、小便が流れていた。
どうやら失禁ではなく、立小便をしたようだ。
「さっきから気になっとったけど、この車はなんですかねえ。鍵も付いたままになっているし。もしかして犯人の車ですかねえ」
おっさんの横には、ぼろぼろの車が停まっていた。
車の中を覗いてみると、運転席に靴が脱いであった。
そのおっさんはサンダルを履いていた。
おっさんの横には車の鍵が落ちていた。
謎が謎を呼ぶ事件である。
ぼくは鍵がなくなったら困るだろうと、おっさんのポケットの中に入れておいた。

ぼくたちがいろいろと推理をしているところに、Iさんが戻ってきた。
手にたくさんのタオルを持っていた。
Iさんは、救急隊から「タオルか何かで傷口を押さえとけ」と言われたらしい。
ぼくがタオルを頭にかぶせたのは間違っていなかったようだ。
ただ、手で抑えておかなければならなかった。
Iさんが「そういえば、しんた君店内放送で呼ばれよったよ」と言った。
ぼくは成り行きを見届けたかったのだが、今日は従業員が少なかったので、しかたなく売場に戻った。

用事を終え、現場に行ってみると救急車が来ていた。
「車検証で身元がわかるけど、この人鍵を持ってないかなあ」と言っていたところだった。
ぼくは「この人の横に鍵が落ちていたので、ポケットの中に入れましたよ」と言った。
救急隊がポケットを探っていたが見つからない。
「ないよ!」と履き捨てるように言った。
ぼくはムッとして、「ちゃんと左のポケットに入れた。ちゃんと探して下さい」と言った。
おっさんを救急車に乗せたあとに、ポケットの中からその鍵が出てきたが、役には立たなかったようだ。

救急車が出発してしばらくしてから、警察がやってきた。
ぼくたちが血や小便の後始末をしようとすると、「現場検証が終わるまで、そのままにしておいてください」と言った。
それにしても、すごい血である。
あんな大量の血を見たのは、ぼくが高校の頃に鼻血を出した時以来だ。
まあ、頭の傷だから大げさに出血するのかもしれないけど。
そのうち店長が来て、「もう、売場に戻っていいよ」と言った。

閉店後、事務所に行くと、大量の「清め塩」が置いてあった。
血や小便は、そのままにしているらしかった。
明日掃除して、塩をまくとのこと。
ぼくが「あのおっさん、死んだんですか?」と聞くと、店長は「いや、死んでない」と言った。
ただ、頭蓋骨が陥没していたらしく、くも膜下状態だということだった。
原因はいまだに不明だが、おっさんは酒気帯び運転でうちの店まで来たということだった。
おそらく、こういうことだと思う。
駐車場に車を停めて、靴をサンダルに履き替え外に出たおっさんは、寒さと酔いのために急に小便がしたくなり、車の後ろで立小便をした。
そのあとで、店に行こうとしたが、何かの拍子に転んでしまい、車止めで頭をしたたか打ってしまった。
顔には何も外傷がなかったから、殴られて倒れたわけでもないだろう。
要はただの事故だったわけだ。

しかし、あれだけの血を見ても、ぼくは少しも動揺しなかった。
しかも、そのあとに食事をしたのだが、今日はいつもより弁当がおいしく感じた。
以前なら、気分が悪くなって、弁当も残していただろう。
おそらく、精神的に成長したか、不感症になったかのどちらかであろう。
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2002年01月22日

不可解な事故

2日前、バイパスで事故があり、1車線が通行止めになっていた。
その日が日曜であったため、さして渋滞はしていなかったが、みな警察官の誘導の元、もう一方の車線をノロノロと走って行った。
別に車線が狭いわけでもないので、ノロノロと走る必要もない。
さっさと通り越してしまえばいいようなものだが、事故現場が気になるのか、みな事故現場のほうを見ながら運転している。
中には事故なんかどうでもいい人だっているはずだ。
しかし、そういう人も一応はその現場を確認している。
やはり人には本来、野次馬根性が備わっているのだろう。

さて、事故車の横を通る時、「なぜこの車は、こういう状態で停まっているのだろう?」と思うことがよくある。
まず、進行方向と逆向きに停まっている車。
おそらく、ぶつかった時に回転してこちら向きになったのだろうが、それにしても、まるで逆走してきてそこに停まっているかのように、ピタリと車線内に収まっている。
今回の事故もそうなっていた。

次に、中央分離帯に乗り上げている車。
これは別におかしなことではないが、たまに「よくこれで停まったものだ」と思われる事故車を見かける。
以前、中央分離帯の上に真横を向いて停まっている事故車を見た。
ちょうど、中央分離帯の中に、きれいに駐車した形になっている。
あの段差があるのに、よくこういう状態で停まれたものだ。
これなんかは、「もう一度、この状態で停まってくれ」と頼んでも、到底出来ることではないだろう。

江頭2:50のような格好で停まっている車。
つまり、片方の肩で倒立しているような格好になっているのだ。
車の中には誰も乗っていない。
運転者はどうやってそこから脱出したのだろう?
それに、そこから脱出するさいに、車はバランスを崩して倒れるはずだ。
そうなってないのはなぜだ?

これも事故に入るのだろうが、何年か前に本屋の駐車場で見た話である。
その本屋には、駐車場の車止めの後ろに、高さ50センチほどの花壇がある。
なんとその花壇の上に、車が腹を乗せて停まっているのだ。
つまり、花壇の上に乗り上げているのだ。
おそらく、停車しようとブレーキを踏もうとして、誤ってアクセルを踏んでしまったのだと思う。
しかし、花壇の高さが50センチもあるのだから、そういう場合は車止めを乗り越えて、花壇の壁に激突するはずではないか。
これはもう、人知を超えた力が働いたとしか考えられない。
決して店のパフォーマンスでやっていたのではない。
乗り上げた車の後ろで困った顔をして必死に電話をしている姿があった。
おそらく、その車の持ち主だったのだろう。
「信じられんかもしれんけど、・・・。・・・、信じられん」と、しきりに「信じられん」を連発していた。
その時その人は、「きっとこれは、神か宇宙人の力に違いない」と思っていたのかもしれない。

ぼく自身はそんな事故の経験はないのだが、車の運転で一、二度変なことがあった。
郵便局に書留を取りに行ったときのことだ。
駐車場はいっぱいだったので、しかたなく歩道に駐車していた。
用を終え、車を動かそうとバックをした時だった。
車の後ろから「ガガー」と車をこする音がした。
「あーあ、やってしまった」と車を降りて見てみたのだが、車には何も傷はなかった。
おかしいなと思い、周りを見てみたのだが、何も車をこするような障害物はないのだ。
空き缶を踏んだわけでもなかった。
「他の車がやったのか?」と思ったが、ぼくの車の周りには車はなかった。
納得いかないぼくは、家に帰ってから、再度車を点検した。
やはり何もなっていない。
さらに車の裏も確認したのだが、ここも無傷だった。
「まあ、無傷だからいいや」と思ったが、何か納得がいかなかった。

夜、車で山道を下っていた時のこと。
視界が悪かったので、ライトをハイにした時だった。
ライトに向かって何かが走ってきているのが見えた。
「お、猫か?」と思った時には、もう遅かった。
確かに前輪で、その「猫」のようなものを踏んだ感触があった。
「やった!」と思いブレーキをかけ停車した。
しかしである。
辺りを見回したが、何もいない。
「ここじゃなかったかも」と少し後戻りしてみたけど、やはりそれらしきものはない。
「逃げたのか?」とも思ったが、血の後もない。
「おかしいな」と思いながら、家に帰った。
例のごとく、車を確認したが、血痕などはついていなかった。
一応、塩をまいておいた。
翌朝も、車を確認したのだが、何もそれらしきものはなかった。
いろいろ考えたあげく、「あれは猫ではなくて、狐だったのだ」という結論が出た。
つまり、ぼくは化かされたのだ。

それはともかく、お互い事故には気をつけましょう。
以上、西部警察からでした。
posted by 新谷勝老 at 04:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2002年02月24日

うちの店の駐車場は、ゴミ捨て場ではない!

店で困った問題が起きている。
ぼくの働いている店は、2Fが駐車場になっているのだが、最近そこがゴミ捨て場になっているのだ。
昨日の朝、ぼくがいつものように2Fの駐車場の鍵を開けに行ったところ、市の指定のゴミ袋に入ったゴミが捨ててあった。
もはやカラスに荒らされた後なのか、ゴミはいたるところに散らばっていた。
清掃のおばちゃんがさっそく駆けつけ、「何もこんな所に捨てんでも、よさそうなものなのに。ちゃんと指定日に出せ」などと、ブツブツ言いながら片付けていた。
これまでも、タバコの吸殻を大量に捨てていたり、コンビニやホカ弁の袋にゴミを包んで捨てていた例はあるが、今回のような本格的なゴミは初めてのことだった。

さて、今日の話である。
午前中わりと暇だったので、テレビでオリンピックを観戦していた。
そこに隣の売場のTさん(女性)がやってきた。
「しんたさん、手が空いてたら、ちょっと来て欲しいんやけど」
何だろうと聞いてみると、「お客さんが、2Fの駐車場に不審な箱が置いてあると言ってきたんよ。行って欲しいんやけど」と言う。
ぼくはそれを聞いて、すぐさま頭の中で「不審な箱」を検索してみた。
検索結果は「爆発物」であった。
おそらく最近「不審な箱」と聞いて、「爆発物」を連想しない人はいないんじゃないだろうか?
ちょうど通報したお客さんも一緒にいたので、詳しい話を聞いてみた。
「何かゴソゴソ動いているんです」と言う。
そこでまたぼくは、頭の中で「不審な箱 ゴソゴソ動く」を検索してみた。
「動物」という結果が出た。
さらに検索していくと、「子犬、猫、ネズミ、ヘビ、イグアナ・・・」という結果が出た。
「さて何だろう?」ということで、現場に向かった。

現場に着いてみると、そこには一升ビンが6本ほど入る月桂冠の段ボール箱が置かれていた。
封は開いていたが、ビニールのひもでくくってあった。
中身が何か確認しなければならない。
そう思ったとたん、心臓が高鳴りだした。
考えてみれば、こういう役回りはいつもぼくにやってくる。
人が倒れていた時も、酔っ払いが暴れていた時も、いつも汚れ役だ。
「損な運命を背負っとる」と思いながら、ひもをずらして箱のふたに手をかけた。
心臓は相変わらず高鳴っている。
「待てよ」
ぼくはふたから手を離し、顔を箱に近づけ、犬や猫を呼ぶ時のように、舌を鳴らしてみた。
「チ、チ、チ」
「・・・」
「チ、チ、チ」
「・・・」
反応はない。
「しかたない。開けるか」
もう一度、ふたに手をかけた。
「いや、待てよ」
また手を離し、今度は箱を軽く蹴ってみた。
「・・・」
もう一度蹴った。
「・・・」
反応がない。
「しかたない。開けるか」
再度、ぼくは箱のふたに手をかけ、「損な役回りやのう。もうどうにでもなれ!」と思いながら、片方のふたを開けた。
「!?」
中には、何かビールケース、いや牛乳ケースのようなものが入っていた。
中を覗いてみたが、暗くてよくわからない。
におってみると、やはり何か生き物が入っているのだろう。
糞のような臭いがした。
ケースの前にたたずんでいたが、どうしてもその牛乳ケースのようなものに触る気がしない。
触れたとたんに「バーン」となるかもしれない。
ヘビが出てきて、手を噛み付くかもしれない。
いろんな思いが、ぼくにケースを触らせようとしない。
このままそこにいても埒が明かないから、ぼくは箱を閉じ、それを1Fの事務所前の商品搬入口まで持って行くことにした。
抱えてみるとそれほど重いものではなかったが、いつ「バーン」と鳴るかと思うと、あまりいい気持ちはしなかった。

搬入口に着くと、ちょうどそこには店長代理がいた。
「しめた」と思い、「この箱が2Fの駐車場に放置してあったんですけど」とぼくは言った。
「何それ?」
「さあ?中に牛乳のケースのようなものが入ってるんですけど。それに何か生臭い」
「そこに放っとき」
「そういうわけもいかんでしょう」
「じゃあ、開けてみようか」
ということで、二人で開けてみることにした。
ひもをカッターで切り、ふたを全開した。
しかし、やはり中が暗くてよく見えない。
代理が懐中電灯を持ってきて、箱の中を照らしてみた。
「あっ!」
愛くるしい目がこちらを見ている。
黄土色の小動物、イタチである。
ぼくはイタチが街中を駆けていくのを何度か見たことがあるが、こうやってじっくり顔を拝むのは初めてのことだった。
牛乳ケースのようなものは、罠であった。
足を挟まれて動けなくなっているようだ。
よく見ると、足が一本取れ、血が流れている。

代理とぼくは顔を見合わせて、「どうしようか」と言った。
「死んどったら、生ゴミとして出すことも出来るけど、生きとるしねえ」
「離したら、一発かまされるやろうし。警察に届けましょうか?」
「いや、イタチぐらいで警察は来んやろう」
「でも、不法投棄ということで、一応知らせとったほうがいいんやないですかねえ」
「あ、そういえば、ネズミ駆除とかする所を知っとるけ、聞いてみよう」
代理はさっそく電話をかけた。

「今日の夜、引取りに来てくれるらしいよ。黒い袋で包んどってくれと言うことやった」
そこで店にあった黒い袋で包んだ。
「このままじゃ、不審がられるけ、一筆書いときましょう」とぼくは言い、“中には、罠にかかったイタチが入っています”と白い紙に赤字で書き、その箱に貼っておいた。

夜になって、業者がイタチを引き取りに来た。
「しかるべき場所に捨ててくる」ということだった。
これで、一応この事件は解決したわけである。
が、問題はまだ残っている。
だいたいどこのどいつが、この箱を放置していったんだろう?
自分で捕まえたのなら、自分で始末しろ!
そういう処理の仕方も知らない、スーパーの駐車場に放置して何が面白いんだろうか。
生ゴミでもうんざりしているのに、もういいかげんにしてもらいたいものである。
常識をわきまえろ!!

さて閉店後、今日用があって休んでいた店長からぼくの携帯に電話があった。
店「終わった?」
し「今から閉めます」
店「今○○店におるけ、そこに売り上げ流すように代理に言うとって」
し「わかりました。そう言えばいいんですね。ところで、今日大騒動があったんです」
店「え?」
し「不審な箱が2Fの駐車場に放置してあって・・・」
店「何が入とったん?」
し「それが大変なものやったんです」
店「警察呼んだ?」
し「いえ、呼んでませんけど」
店「何やったんね?」
し「今日は言えません。明日言います」
と、ぼくは電話を切った。

店長は気になって、今頃眠れないでいるだろう。
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2002年02月25日

後日談

昨日の件だが、2,3腑に落ちないことがある。
Tさんに通報してきたお客のことである。
たしかに段ボール箱は駐車場に置いてあったのだが、それは車を停めるのに支障をきたすような場所に置いていたわけではない。
車止めの向こう側にあったのだから。
それに、この段ボール箱は、どこにでもある箱だった。
他のお客も、そこに箱があるのは知っていたはずだ。
しかし、他の人は誰も言ってこなかった。
おそらく、「お店なんだから、別にこういう箱があってもおかしくない」と気にしなかったのだろう。
もしぼくが見つけていても、気にせずに放っておいただろう。
それなのになぜ、そのお客は気になるんだろう?

他のお客さんが気にしなかったのではなく、他のお客さんが来るまでその箱はなかった、ということも考えられる。
ということは、その箱を置いたのは・・・。
裏付けはある。
実は今日、そのお客がまた現れたらしい。
そして、「あのう、昨日の箱はどうなりましたか?」と聞いてきたという。
怪しい。
犯人は犯行現場に戻るという。
昨日駐車場でぼくがドキドキしている時、そのお客は横でボーっと突っ立っていた。
あの時「警察呼ぼう」と言えばよかった。
そして、そのお客の反応を見るべきであった。
残念なことをした。

ところでぼくは今日、朝から店長と会うのを楽しみにしていた。
店長はぼくを見つけると、案の定「昨日何があったんね」と聞いてきた。
ぼくは昨日の日記の順番通りに、わざとゆっくり説明した。
し「ほんと、大変でしたよ。
12時ごろやったかなあ。
お客さんがTさんにですねえ・・・・。
・・・・ですよ。
それで、駐車場に行ったんです」
店「で、中身は何やんったん?」
し「それでですねえ、・・・・」
店「で、中身は?」
し「やっぱり、こういう時は誰でも怖いでしょう?
そこで、箱をですねえ・・・・たんです」
店「もう、中身は何なんね?」
せっかちな店長はイライラしだした。
店長はわかりやすい人で、イライラすると顔が赤くなるのですぐにわかる。
なおもぼくは、「それでですねえ・・・・」を繰り返した。
そして、最後に中身を教えた。
店長は大きな声で「イタチー?!」と言った。
今度は憤慨して顔が赤くなった。

店長と話すのは実に楽しい。
店長が休みの時に、またこういう事件が起こらんかなあ。
posted by 新谷勝老 at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2002年02月28日

今日の出来事

午前中、一本の電話が入った。
「もしもし、Iですけど」
知り合いのI刑事からだった。
「署の洗濯機が壊れたっちゃねえ。引き取りしたやつでいいんやけど、使えるやつないかねえ?」
「さあ?確かめてないけ、使えるかどうかはわかりませんけど」
「まあいいや。うちの者行かせるけ、よろしくね」

今日は商品が大量に入荷する日で、朝から大忙しだった。
気がつけば、商品の検品や荷出しをしているうちに午後になっていた。
仕事が一段落し、ちょっと一息入れていると、「しんたさーん、お客さまでーす」と呼び出しがかかった。
行ってみると、体格のがっしりした坊主頭の男性がいた。
「しんたさんですか?」
「はあ」
「Iさんの紹介で来ました」
「ああ、聞いてます」
そしてぼくは、坊主刑事と一緒に大型ゴミを捨ててある場所に行った。
そこにはもう一人の刑事さんがいた。
顔は若いが、眼つきの厳しい人であった。
ぼくの顔を見るなり、眼つき刑事は「あ、お世話になりまーす」と挨拶をした。
「こちらこそお世話になりまーす」と、ぼくは返した。
そして、使えそうな洗濯機を探した。
大型のゴミ捨て場は、外部からの投棄を防ぐために、金網で囲ってある。
畳にして四畳半のスペース。
その狭い金網の中を、大柄の男が三人でゴソゴソやっている図というのは、異様なものがあっただろう。

この異様な風景を、遠くから眺めている人がいた。
よく見ると、うちの部門の取引先の人であった。
ぼくが気がつくと、その人はこちらに近づいてきた。
「こんにちは。しんたさん何やってるんですか?」
「実は・・・。あ、ここでは何やけ、ちょっとこっちに来て」と、他の場所に移動した。
「どうしたんですか?」
ぼくは声を潜めて「あの人たち刑事なんですよ」と言った。
「え!!何かあったんですか?」
「ちょっと前に殺人事件があったでしょ」
「え?そんなことありましたかねえ」
「あったやないですか」
「あ、ああ」
「それでその殺人現場になったのが、うちが洗濯機を配達した所だったんですよ」
「え、そうなんですか!!」
「その犯人がまだ捕まってないんですよ。それで、何か手がかりはないかと、事件の前にうちで引き取った洗濯機を調べてるんです」

ぼくたちがヒソヒソ話をしていると、坊主刑事が「しんたさーん、これ持って行きます」と言った。
「ああ、それですか。どうぞ持って行って下さい。お役に立ててよかったです。ご苦労様です」
ぼくは隣にいた取引先氏に「どうやらあれやったみたいですね」と言った。
「そうみたいですね」
「そういえば、あの洗濯機には髪の毛がついとったなあ・・・」
「・・・」
取引先氏は無口になってしまった。
かなり信じ込んでいる様子で、顔が引きつっているようにも見えた。
それを見て、ぼくは何か申し訳ないような気分になり、「冗談ですよ。冗談」と言い、いきさつを説明した。
取引先氏はやっと笑顔を取り戻したようだった。
きっと真面目な人なんだろう。
悪いことしたなあ。
posted by 新谷勝老 at 23:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2002年05月01日

メンバーズカード

メンバーズカード
残念ながら、今日は『荒らし君』は登場しなかったようだ。
30日の午後10時台以降は、訪れてもいないようだし。
もしかしたら、現れては消え、現れては消え、というのが『荒らし君』のマニュアルにあるのかもしれない。
とういうことは、また登場することもあるだろう。
気長に待ってますから、お立ち寄りの際はちゃんと足跡を残していって下さいね。
せっかく発言の場を設けてあげたのだから。
しかし、『本当で閉鎖しろ』には笑ってしまった。
今日、会社でギャグとして使わせてもらった。
本人は、きっと「本気(マジ)で閉鎖しろ」と書こうとしていたのだろう。

昨日の『荒らし君』登場で、思い出したことがある。
前の会社で、ぼくはCDやLDといったソフト類を扱っていた。
そこでメンバーズカードを発行していたのだが、それはメンバーズカードに買った日付と金額を書き入れて、何ポイントか貯まると、その5パーセント分のCDがもらえる、というお手軽なものだった。

一度だけだったが、このカードを悪用しようとした人間がいた。
店の近くにある私立中学の生徒だった。
この中学校は進学校なのだが、自分が頭がいいというのを鼻にかけた生徒がわりと多かった。
そのせいか、やることがずる賢い。
彼はこのポイントを、巧みに修正してCDに代えようとした。
ただ間抜けなことに、彼は常識がわからなかったのだ。
CDの価格は、だいたい3千円くらいのものである。
いくらまとめて買っても、3万円が限度だろう。
このメンバーズカードは、3千円購入の場合は「3000」と書くのだが、この生徒は、「3000」の前に「10」を書き加えた。
つまり「103000」である。
その作業を、何度か繰り返し、彼は何と「680000」ポイントを稼いだのだ。

680000ポイントだと、3万4千円分のCDがもらえる。
彼は、それをビートルズのアルバムに換えてくれと言った。
全部で10枚だった。
パートさんが応対していたのだが、金額が金額だけに、すぐにぼくに言ってきた。
「主任、これ、おかしいんですけど」
「え、680000ポイント!?」
「ええ、おかしいでしょ」
ぼくは、その中学生のところに行き、「これ、あんたが買ったと?」と訊いた。
すると彼は、「お父さんのカードですから、ぼくは知りません」と言った。
明らかにおかしい。
「今ビートルズのアルバム切らしとるけ、取り寄せるまで待っとって。入ったら連絡するけ」
そう言って、ぼくは相手の電話番号を聞きだした。

彼が帰ってから、メンバーズカードに書かれている日付の、レジの記録用紙を全部調べた。
しかし、そこに書かれている金額を、一人で買った人はいなかった。
「やっぱり、偽造か。どうしようか」
とぼくはスタッフと話し合った。
はっきりと本人に言っても、「お父さんのだから、ぼくは知りません」と言うだろうし、その中学の生徒なら逆恨みして、また何をしでかすかわからない。
ここは相手を戦意喪失させる方法をとろう、ということになった。
まずとった手は、こちらから相手には連絡しないで、相手から連絡があるのを待つ、ということだった。

2日後、彼から連絡があった。
「もしもし、ビートルズはまだですか?」
「悪いねえ。まだ届いてないんよ。届いたら連絡するけね」
まだ、次の一手をとらない。
じらさないと相手は応えない。
それから2日後。
「もしもし、ビートルズはまだですか?」
「もう少し待ってね」
次の日。
「ビートルズはまだですか?」
「ごめんね。まだなんよ」
翌日。
「ビ−トルズはまだですか?」
「メーカーが切らしとるみたいなんよ」
「本当に注文したんですか?」
「注文はしたんやけど。ごめんね」

そして、メンバーズカードを受け取ってから1週間が経った。
「もうビートルズは届いたでしょうね?」
「今日で8枚揃ったんやけど、2枚がまだなんよ」
「じゃあ、8枚取りに行きます」
「いや、このカードの場合、全部揃わんと渡せんのよね」
「換える気がないんやろが!」
「いや、あるよ。ああ、それと言い忘れとったけど、このカードお父さんのやったねえ」
「そうやけど」
「じゃあ、揃ったら、お父さんに連絡するね」
「・・・、わかりました」

それから、30分後、事務所に電話が入った。
「あのう、そちらのレコードのコーナーで、ビートルズのCD頼んでたんですけど、キャンセルします」
その後、彼から二度と電話は入らなかった。
いや、二度と店には来なかった。
彼は「店から電話がかかったらどうしよう」、そればかり考えて、ヒヤヒヤしていただろう。
まあ、こちらから電話することはなかったが、メンバーズカードだけはずっと取っておいた。


ああ、また今日も『荒らし君』のおかげで日記ができた。
彼には重ねて感謝しなくては。
posted by 新谷勝老 at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2002年05月03日

血が騒ぐ

そうか、そうか。
今日は、荒らし君が来てくれたか。
書き込み、どうもありがとう。
しかし、ちゃんとした文章が書けるじゃないか。
感心しましたよ。
『もうここのHPには来てやんないからな!』と書いているくせに、午後3時頃訪れているのはどうしてかな?
もしかして、ここが気に入ってくれた?
まあ、仲良くやりましょうよ。
たちの悪いおじさんだけど、これからもよろしくね。

ああ、それと、この『頑張る荒らし君!』は、「中年梁山泊」というサイトにも掲載しているので、これからも書き込みお願いしますね。
参加している人たちが、期待していますよ。
君がぼくの子分になってくれると、ありがたいんだけどね。


さて、今日また血が騒ぐような事件が起きた。
それは、雨漏りである。
午後1時半過ぎ、突如外が真っ暗になり、大雨が降り出した。
しばらくして、隣の売場のパートさんが、血相を変えてぼくのところにやってきた。
「しんたさん、大変です。雨漏りしてます」
「雨漏り?」
急いで現場に駆けつけてみると、天井から滝のように水が流れている。
さっそくぼくは、バケツとモップを取りに行った。
心が踊って、
「どうしてこの店は、こんな面白いことばかり起こるんか」
などと思っていた。
現場に戻ると、相変わらず水は流れている。
その場所を通行止めにし、男子従業員全員で、水浸しになった床を拭いた。
店長代理が2階の駐車場に行ってみると、ゴミが集水穴を塞いで、水はけが悪くなっていたとのことだった。
そのゴミを取り除くと、だんだん雨漏りは収まっていった。
その後、雨は小降りになり、楽しいイベントは終わった。

ぼくは、大雨・台風の時には、何故か心が躍る。
台風の日に、わざわざフェリーに乗りに行ったこともある。
小倉・下関間と距離は短かったが、甲板に出て雨風をもろに受けた。
友人といっしょに乗ったのだが、友人は恐がって、船の中から出てこなかった。
「しんちゃん、危ないけ中に入ったほうがいいよ」
「何言いよるんね。こんな体験はめったに出来んやろ」
そう、こんな経験は、めったに出来るものではない。
一生に一度あったらいいほうだろう。
びしょ濡れになって、あとで困ったが、その日は充分に台風を満喫できた。

前に会社にいた時、台風で、屋根がめくりあがり、大変なことになったことがある。
「パタッ!」という音がしたので、「どうしたんだろう?」と見てみると、天井のボードが落ちている。
「何か、これ?」と見上げると、そこには空があった。
まもなく、大雨が降り出し、多くの商品が水浸しになった。
シンセサイザーなどは、中に水が溜まり、「タッポンタッポン」言っている。
斜めにすると、大量の水が出てきた。
「こんな体験は、めったに出来んやろう」
とぼくは心の中で喜んでいた。
めったに上がることもない、会社の屋根にも上ってみた。
表の風景とはまったく違う世界が、そこにはあった。
屋根のとたんが、完全にめくりあがって、下を覗くと売場が見える。
ミエコが下にいた。
「コラッ!」と呼んでみると、ミエコは「バーカ」と言っていた。

さあ、まもなく梅雨に入る。
その後は台風シーズンの到来だ。
この時期は、ぼくの血が騒ぐ時期でもある。
今年は、どんな面白いことが待っているのか、楽しみである。
posted by 新谷勝老 at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2002年06月23日

夜の訪問者

ぼくの働く職場は、つくづく面白いところだと思う。
またまた事件が発生したのだ。
今朝出勤すると、店長代理がぼくを見つけて、「しんた君、大変なことになっとるよ」と言う。
「何かあったんですか?」
「いやね、昨日の夜、店のセンサーが反応して、発報したらしいんよ」
「ああ、またですか。それで警備会社が来たんですか?」
「うん。調べてみたら、センサーが反応したのは、しんた君の売場やったんよ」
「いつもうちですねえ」
「うん。でも、今日はちょっと状況が違うんよねえ」
「え?」
「臭いっちゃ」
「は?!・・・やったんですか?」
「うん、清掃の人が、ブーブー言いながら掃除しよったよ」

ここ何週間か、ほとんど毎日、夜になるとセンサーが反応しているらしい。
警備会社が駆けつけてみると、誰もいない。
人が入った気配もない。
おかしいと思い調べてみると、異様な臭いがするのに気がついた。
臭いの根源を訪ねてみると、そこには何か液体のようなものがあったという。

ぼくは慌てて売場へと急いだ。
店長代理が、「ね、臭うやろ?」と聞いた。
しかし、ぼくにはいつもの臭いとしか感じられない。
「うーん、よくわかりませんねえ」
「ここまで来てん。わっ、臭うやん」
そう言われると、そういう気もする。
すると、今まで麻痺していた嗅覚がだんだん効きだした。
かなりの臭いである。
「そういえば・・・」
「そうやろ。ここ一面にあったらしいけ」
そこにあったものは、先に言った液体のようなものだったという。
その正体は排出物、つまり『うんこ・しっこ』の類である。
臭いからすれば、これは『しっこ』ではない。
『うんこ』である。

いったい、何がこの排出物をばら撒いたのだろうか?
こういう液体系の『うんこ』は、猫や犬のものではないらしい。
もっと小さな動物だという。
ということは、ネズミかイタチの類だろう。
おそらく臭いの強さからいって、イタチのものだと思われる。
店長代理は、「今日、罠を仕掛けて帰るけ」と言った。

しかし、仮に罠にはまったとする。
その小動物がイタチだった場合、誰が処理をするのだろうか。
罠ごと外に運び出すのはたやすい。
しかし、その罠を誰が運ぶのかが問題になってくる。
下手すれば、一発かまされるのである。
その際、その人は息を止めて外まで持って行かなければならない。

手袋か何かをしてないと、手に臭いが付いてしまう。
かなり強い臭いなので、手に付いてしまうと、一度や二度手を洗ったくらいでは臭いは落ちないだろう。
食事の時、箸を口元に持ってくるたびにイタチの臭いがすれば、何を食べているのかわからなくなるだろう。

それだけでは万全ではない。
イタチ持ち運び用の服を着ていないと、いったん衣服に臭いが付いてしまえば、その人はその日から『イタチ』とか『スカンク』とかいうあだ名が付いてしまうだろう。
まったくもって世話の焼ける訪問者である。

さて、もうイタチ君は罠にはまっただろうか。
ネズミ捕りを大きくしたような、籠状の罠である。
もし捕まっているとすれば、朝ぼくと対面することになる。
ぼくは今、イタチ君を見たいような、見たくないような、複雑な気持ちでいる。
小動物は目がかわいいから、あの目を見るだけでも、けっこう癒し効果がある。
しかし、一発やられるのも嫌である。

そういえば、今日の彼へのおもてなしは、鳥のから揚げだった。
贅沢とも思われるが、イタチ君はから揚げが好物らしい。
少しばかり贅沢でも、早く退去してもらうにこしたことはない。
『野生のにおいのする店』といえば聞こえがいいが、つまり臭い店である。
「あの店臭いよ」という評判が立てば、お客さんは敬遠して近寄らなくなるだろう。
まあ、から揚げでも何でも差し上げますから、早めに捕まって下さいませ。
posted by 新谷勝老 at 10:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集

2002年06月30日

頑張るイタチ君!

あ、そうそう。
この間のイタチ君の件だけど、罠にはかからなかったけど、別に仕掛けていた毒団子を食べたらしい。
そのせいか最近は発報しないとのこと。
しかし、彼は、店のどこかにある小さな穴から侵入していたらしいから、また新手がやってくるかもしれない。
ある人の話によれば、その穴を見つけて、そこに杉の枝を置いていたらイタチ君も入ることができない、ということだ。
しかし、その穴を見つけることが至難の業である。
それをやるためには、壁際にある倉庫を壊してからじゃないとできないだろう。
ということは、非破壊検査を頼むしか手がないのか。
でも、あれはけっこう費用がかかるらしいからなあ。
おそらく会社は、イタチごときに金は出さないだろう。
また「いたちごっこ」を繰り返すしかないんだろうか。
posted by 新谷勝老 at 10:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件簿 | 編集


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