2022年06月28日

選挙と担任の話

 高校二年の頃、休み時間中に担任の先生から
「しんた、ちょっと来てくれ」と進路指導室に呼ばれたことがある。
 高校二年時の担任は、いろいろないきさつがあり、ぼくを嫌っていた。当然ぼくも彼を嫌っていたのだが、その絡みで何か文句を言われるのではないかと思い、憂鬱な気分で進路指導室に入った。

「何ですか?」とぼくが不愛想に言うと、彼は
「まあ、そこに座れ」と言う。そして彼は急に笑顔になり、
「お願いがあるんやけど」と言った。
「えっ?」
「今度、選挙があるやろ」
「ええ」
「親御さんに社会党に入れるように頼んでくれんかのう」

『何で生徒にそういうことを頼んでくるんだ。頼むのなら、直接本人に言えよ』と思いながら、ぼくは、「はあ」と生返事をしておいた。
 担任はその返事を聞いて、さらにぼくを嫌ったようだった。もちろん、ぼくは『親御さん』には何も言わなかった。

 その1年ほど前、『夜のヒットスタジオ』の中継中に、司会の前田武彦が支持政党立候補者の当選を知り、「バンザイ」をしたことがある。ことを重く見たテレビ局は彼を番組から降板させた。そしてそれ以降、テレビで彼の姿を見ることはなくなった。
 芸能人でさえ選挙に関わるとそうなるのだ。県立高校の教師(つまり公務員)が、選挙に関わっちゃいかんだろう。当時は知らないが、今なら公になった途端に即刻懲戒免職になるはずだ。まあ、言いはしませんでしたけどね。

 後日談だが、それから十数年後、その担任が別件で懲戒免職になったという噂を聞いた。やはり、そういう人はそういう運命をたどるのだ。
posted by 新谷勝老 at 07:00 | 日記 | 編集


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