吹く風ねっと

一生は未来の記憶を散りばめた一本の道。人生は未来の記憶をひろいながら歩く旅。

カテゴリ:吹く風ねっと > 詩風録

売り出しの日のスーパーに行くと
駐車場所を探すのにひと苦労する。
原因を作っているのが軽自動車だ。
店側は軽自動車のため専用の枠を
いくつも用意しているのに軽側は
普通車用の駐車枠に止めてしまう。
普通車は軽枠に止められないので
ウロウロウロウロしてしまうのだ。
軽の方少し考えて止めて下さいよ。

四十代頃までは牛乳が好きで
いつも口にしていたんだけど
五十代にさしかかった頃から
おなかをこわすようになって
以来余り口にしてないのです。

基本的には牛乳の味が好きで
時々チャレンジはしてみるが
おなかのゴロゴロが怖くなり
少し口に含んではやめている。

動脈硬化、骨粗しょう症等々
カルシウムの不足が気になる
そんな日々に牛乳が飲めない
どうにかしないといけないな。

今日も黒いズボンをはき
黒いスニーカーをはいて
2キロ程の道のりを歩き
20分程で会社に着いた
それから1時間程たって
用を足しにトイレに行く
あっようやく気がついた
ファスナーが開いていた
誰にも気づかれなかった
─────んだろうか?

休日の夕方、家の近くの川べりを歩いていた。
ぼくと同じように歩いている人も結構いた。
ところが、前を行く人、後ろから来る人、
すれ違う人、そのほとんどが、
犬の散歩、犬の散歩、犬の散歩だ。
さて、この辺は団地しかないのだが、
どこからやって来た人たちなんだろう。

川道を歩いていてふと思った。
バッタも雀も白サギもネコも
ここに集う様々な動物たちは
みんな前を向いて進んでいる。
いや動物たちだけではなくて
ここの道沿いに咲く花だって
この川を流れて行く水だって
みんな前を向いて進んでいる。

ある人との会話の記憶をたどる時
さりげないひと言の中にその人が
人生を左右する程の大きな意味を
込めていたのに気づくことがある。
もしその時に意味を捉えていたら
違う道を歩んでいたかも知れない。

出会った頃から感じていたことだけど、
ぼくたちは恋愛とか友情とかではなく、
もっと心の深いところで繋がっている、
そういう気がしてならなかったのです。
あなたがあの人と付き合っていた時も、
あなたが結婚したのを伝え聞いた時も、
それゆえに容認できたのだと思います。
きっとこの関係は続いて行くでしょう。
だからあなたがぼくを嫌ったとしても、
ぼくに対し嫌な態度を取ったとしても、
おそらくぼくは傷つかないと思います。
なぜならあなたは特別な人なのだから。

公園のセミが大合唱している。
今この時とばかり鳴いている。
その必死さが暑さを予感させ、
予感に心と身体が反応をして、
「暑い、暑い」を引き寄せる。

ならば耳を塞いでこの合唱を、
聞かなければいいだけの話で、
ついでに「暑い」と口にせず、
好きなことだけ考えていれば、
異常な暑さもしのげるだろう。

行き過ぎた正義は人格を拒み
行き過ぎた正義は行動を拒み
行き過ぎた正義は思想を拒み
行き過ぎた正義は希望を拒み

行き過ぎた正義は家族を拒み
行き過ぎた正義は友情を拒み
行き過ぎた正義は社会を拒み
行き過ぎた正義は正義を拒む

スーパーに行った時に思うんだ
「もしかしたら、感染した人が
ここに立ち寄ったかもしれない」と。

入口の消毒液を使う時に思うんだ
「もしかしたら、感染した人が
キャップを触ったかもしれない」と。

 ぼくらはコロナウイルスという
 不気味な言葉に怯えている
 ぼくらはコロナウイルスという
 不気味な言葉に苦しんでいる

商品を選んでいる時に思うんだ
「もしかしたら、感染した人が
ここで咳き込んだかもしれない」と。

レジに並んでいる時思うんだ
「もしかしたら、後ろにいるのは
軽度の感染者かもしれない」と

 ぼくらはコロナウイルスという
 不気味な言葉に煽られている
 ぼくらはコロナウイルスという
 不気味な言葉に操られている

店から出ようとした時に思うんだ
「もしかしたら、このスーパーは
この地域の感染源かもしれない」と。

荷物片手に家に着いた時に思うんだ
「もしかしたら、この世界は今日
終わってしまうのかもしれない」と。

 ぼくらはコロナウイルスという
 不気味な言葉に感染している
 ぼくらはコロナウイルスという
 不気味な言葉に蝕まれている

痒くって、とにかく痒くって、目が覚めたんだ。
蚊がいるのかな、ダニにかまれたのかな。
いやいや、そんな痒みではない。
何か下腹がムズムズするような痒みだ。

一番の問題は、この痒みの原因ではない。
この痒みの質でもない。
一番の問題は、この痒みの根源だ。
それがはっきりしないから、
掻いても掻いても痒くって
下腹がムズムズしてくるのだ。

どこが痒いのかわからない痒みほど、
痒いものはない。
とにかくこの痒みを一刻も早く抑えて
眠らないと、仕事に差し支える。

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