眼科に行くのは、小学生の頃に疑似トラコーマで一度、中学生の頃にも同じく疑似トラコーマで一度、二十代後半に瞼裏にものもらいが出来て一度、それと今回、生涯併せて四度目になる。

 病院に入って感じたのは、さすがに目の病気は直接命に関わらないので、待合室にいる患者さんも、先月入院していた総合病院の患者さんと比べると、どこかのんびりしている。そののんびりの中で居眠りしている時に、ぼくの名前が呼ばれた。

 診察室で目に光を当てるなどして検査。そして先生が病名を告げた。
「サンリュウシュですね」
「何ですかそれ?」
「俗に言うめいぼです」
「めいぼですか、でも痛くないですよ」
「そうですね。この手のめいぼは痛みを伴いません」
「そうなんですか」
「既にめいぼは治ってるんですけどね」
「えっ、治ってるんですか?」
「はい、治ってます。でも芯が残っているから、腫れたようになっているんです」
「じゃあ、ずっとこのままなんですか?」
「半年くらいしたら小さくなると思いますよ」
「半年もかかるんですか?」
「切開して芯を取れば早く治るんですけど、それをしたがる人はほとんどいません。今回は目薬で治しましょう。早く治ると思います」

 ということで、およそ三ヶ月間気になっていた眼病は、既に治っていた『めいぼ』と判明。二ヶ月分の目薬をもらったので、もしそれで腫れが引かなければ、年明けにまた目医者に行かなければならない。次は生涯五度目になる。