2022年08月10日

仕組まれた時間

 もう三十年ほど前になるかな、その年の一月末に三連休を取ったことがある。別に用はなかったのだが、せっかくだからブラッと旅行にでも行こうと思っていた。

 ところがその三連休の前の週に、伯父の容態が悪くなったという連絡が入った。伯父は正月明けから病院に入院していたのだが、そこまで症状は酷くないと聞いていたので、ショックが大きかった。
「この分だと、連休が潰れるかもしれん」と思ったぼくは、旅行に行くのをやめることにした。

 そして三連休の前日、母から「伯父さんが亡くなった」という連絡が入った。
 仕事が終わってから斎場に行くと、翌日が通夜、その翌日が葬儀と初七日、またその翌日が香典返し、とスケジュールが決められていた。唯一車を持っていたぼくは、その三日間、親戚や知人の送迎や、香典返しの運搬をすることになった。

 今思えば、ぼくの三連休は、伯父のために用意されていた時間だったことになる。もしかしたら時間というのは、いつもこういうふうに仕組まれているのかもしれない。
posted by 新谷勝老 at 06:28 | 日記 | 編集


Copyright(C) 2000-2022 しろげクラブ. All rights reserved.