2022年08月06日

サラリーマン哀歌

 今日はサラリーマン時代に書いた短歌です。


社長、部長、お偉いさんを示すとき、
親指立てる癖が哀しい


朝がまたくるかと思うとイヤになる
明日は何の会議だろうか


それほどに難しくない言葉でも、
彼らが使うとややこしくなる


申告書の、いつもつまずく趣味の欄
読書は趣味でいいのだろうか


彼を見て、孔子の言葉を思い出す
巧言令色、すくなきかな仁


洒落っ気も、年とともに薄れゆく
靴下五足で、五百円也


明日こそ、辞表を叩きつけてやる
そのブランドも憎き男に


この一年、送別会のみ多かりき
同僚・同期、十人は辞め


クドクドとほざくキャリアウーマンの
時々変わる、口紅の色


気がつけば、霊と波長が合っている
今日も疲れが金縛りを呼ぶ


こんな日がいつまで続くのだろうか
空を見上げて、終電を待つ


耳目良し、煙草一箱、酒二合
持病はいつもストレスと書く


「こういうことが流行っているからこうしよう!」
そういうことが間違っているんだ


出張時、新幹線の改札で、
定期券見せて、呼び止められる


「健康にいい運動をやっているよ」
だけどこいつは、間食している


「謙虚に人の意見を聞け」と言って、
鬱憤晴らしをする上司


昨年もいいことなんかなかったと、
こぼしながらも初詣にいく

posted by 新谷勝老 at 07:00 | ぶるうす | 編集


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