2022年08月04日

ぼくの夏

ぼくの夏
大きく開いた空の下を
夏、きみと二人で歩いていく
静かな風は汗をぬぐって
蝉の輝きは時を止める

遠くで子供達が野球をやっている
カビの生えた想い出が日にさらされ
今にも飛び出しそうなぼくの幼さを
きみは笑って見つめている

そうだこの夏、海へ行こう
忘れてきたふるさとの海へ
きみと二人で子供になって
忘れてきたふるさとの海へ

 お祭りの夜、二人で浴衣着て
 いっしょに金魚すくいやろうよ

幼い頃の想い出が
ぼくの夏を駆け巡る
一足早いぼくの夏を
きみは笑って見つめている


 21歳(1978年)、東京に出た年に書いたものです。
posted by 新谷勝老 at 16:29 | ぶるうす | 編集

三、七、二十一日

 高校1年の現国の教科書に犬の話が載っていた。それをもう一度読みたくなった。
 何年か前の夏に、同じく教科書に載っていた『清兵衛と瓢簞』を突然読みたくなったことがあって、本を購入し読んだことがあるのだが、その時と同じ心境だ。

 さて、その犬の話だが、困ったことに誰の何という作品かが出てこないのだ。もちろん教科書は残ってないからわからない。
 そこで、当時の現国のノートを開くことにした。実はその現国のノート、当時作った歌詞や詩を書き連ねているので、今も捨てずにとっているのだ。
 ところが、そこにあるのは歌詞や詩ばかりで、肝心の授業内容を書きとめていない。真面目に授業を聞かなかったツケが、今になって回ってきたわけだ。

「さて何だったろう?」と考えているうちに、一つの記憶が蘇った。それは、『三、七、二十一日』という言葉だ。
 さっそく検索にかけてみた。が、言葉の説明ばかりが出てくる。句読点を外してみたりしたがダメだ。
 そこで、『小説』という言葉を付け加えてみた。すると、そこに見慣れた作家の名前があった。
『太宰治』。その小説のタイトルは『畜犬談』。そしてキーワードとなった『三、七、二十一日』という言葉は、犬に噛まれた時に、病院に通う日数のことだった。

『畜犬談』、本屋で探すのも面倒だから、電子書籍で読もうと思い、Kindleを見てみたら、何と無料。さっそくダウンロードして読んでみた。
 短編ではあるが、現国の教科書に載せるには長すぎる。おそらく教科書には全編載せてなかったのだろう。

 で、その小説はどんな内容なのかというと、ぼくのようなひねくれ者が犬を飼う話だが、ぼくは小学生の頃から、あらすじをまとめたり読書感想文を書くのが大の苦手で、そういう宿題は一切提出したことがない。ゆえにここでもそれ以上は書かないでおく。
 もし書くとするなら最低でも三、七、二十一日はかかるだろう。
posted by 新谷勝老 at 06:10 | 日記 | 編集


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