2022年06月11日

じゅげむじゅげむ

 小学三年生の頃、ひょんなことから130文字以上ある『じゅげむ』を一日で覚えた。当時はその程度の文字数なら、何の苦もなく覚えられたのだ。

 徐々にきつくなったのは中高生の頃で、歴史の年号や数学の公式などに、いつも手こずっていたものだ。

 社会に出てからさらに酷くなった。深酒やたばこやストレスが老化を早め、次第に脳が暗記を拒むようになったのだ。おかげで延命十句観音経(42文字)程度の言葉でさえ、覚えるのに数日かかってしまった。次に覚えようとした般若心経(262文字)は一週間以上かかり、ついでに覚えようとした観音経(2062文字)に至っては数行覚えるのが精一杯で結局は断念してしまった。

 以来暗記物はまったくだめだ。そのせいで結婚式のスピーチなんかは、いつも即興でやっている。最初は緊張があるものの、次第に言葉に酔ってきて、最後はいいスピーチだったなと思うに到る。ところが後でチェックしてみるとこれが最低で、実に無茶苦茶な内容になっている。

 そういえば、じゅげむは意味のない言葉の羅列だし、般若心経だって音読みだけだと何を言っているのかわからない。きっとぼくの脳細胞は、そういうものばかり覚えてきたせいで、意味のない羅列になってしまったのだろう。
posted by 新谷勝老 at 06:45 | 日記 | 編集


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