2022年05月07日

犬の置物

数年前、実家に立ち寄った時に母が
「これ、あんたのやろ?」と言って
金属製の犬の置物をぼくに手渡した。
いぶし銀色のずっしりとした置物で
犬というよりも狼の風貌をしている。

あんたのものだと手渡されたものの
自分で買ったおぼえがまったくない。
猫の置物なら買うかもしれないけど
犬の置物など自分で買うはずがない。
いつ誰に貰ったかの記憶も一切ない。

母があんたのものだと言い張るので
しかたなく家に持って帰ったのだが
それを置くほどよいスペースがない
玄関に置けなくはないが、風水では
玄関に犬を置くのはよくないらしい。

困ったあげく置いた場所が神棚の下。
以来どのくらい時間がたったろうか
何か運が悪くなったような気がする。
ということで一月末、新聞紙に包み
ゴミ袋の中に入れて捨てたのだった。

その夜、神棚の下から気配を感じた。
何だろうと見てみると、「えーっ!?」
捨てたはずの犬の置物がそこにいて
ジーっとぼくのほうを見ている──
と、いうことにはならなかったです。
なんとなく運が良くなった気がする。
posted by 新谷雅老 at 18:33 | ぶるうす | 編集

この山を登る

その線より前を見ると心は暗くなる
その線より後を見ると心は重くなる
その線上にいる時だけ心は楽になる
とりあえずそこに気づくのが大切で
そこがこの山の一合目となるのです。

その線上に居続けると心は楽だけど
その線上に居続けるのはむずかしい。
だからそこに居続けるためのコツを
つかもうと工夫していくのが大切で
そこがこの山の三合目となるのです。

その線上に居続けることが出来ると
悩みは熱した鉄板に落ちる水の如く
ひとつひとつが瞬時に蒸発していき
悩みに心を奪われることがなくなる。
そこがこの山の五合目となるのです。

悩みに心奪われることがなくなると
そこに幸せを感じられるようになる。
その幸せが感じられるようになると
人に伝えようという使命感が生れる。
そこがこの山の七合目となるのです。

まずその線の存在を人に教えていき
その線上にいることの大切さを説き
その線上に居続ける工夫を指導して
その線上に居続けるコツを伝授する。
そこがこの山の九合目となるのです。
posted by 新谷雅老 at 06:32 | ぶるうす | 編集


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