吹く風ねっと

一生は未来の記憶を散りばめた一本の道。人生は未来の記憶をひろいながら歩く旅。

2016年08月

秋は楽しい夏休みを終わらせる
秋はぼくたちの自由を奪い取る
秋はぼくたちから海を遠ざける
秋はぼくたちから山を遠ざける
秋は半そでの生活を終わらせる
秋は長い二学期の大半を占める
そして冷たく寒い冬を呼ぶんだ
だから秋を好きになれなかった

頭の上に重く大きな塊が乗っている
塊には猛暑という名前がついている
その重さに押されて汗が染出てくる

塊の中にはいろんな夏が入っている
声を発して塊の中を飛び回っている
その声に刺激されて汗が染出てくる

後で初恋だと気づいたんだよ
7歳の頃のM江に会いたい

思春期の片想いは実に辛かった
14歳の頃のT実に会いたい

この人生初の一目惚れだった
16歳の頃のI恵に会いたい

初めて憧れた年上の人だった
21歳の頃のO子に会いたい

実は結婚も考えていたんだ
24歳の頃のI子に会いたい

実にI恵に似ていたんだ
20歳の頃のT佳に会いたい

何ごとも前に進むためには
前を向かなければならない
ところが今日という一日は
後を向くことで美化される
前が後になってしまうんだ
だから前に進めないんだよ

鼻の中が暑くて眠れないから
エアコンのスイッチを入れた
就寝中の冷房の風をこれまで
頑なに拒んできたんだけれど
この夏の暑さは尋常ではない
このままいけば命にも関わる
だから寝不足を避けるために
鼻の中の空気を冷やすのです。
現世の滞在を維持するために
エアコン風を利用するのです。

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