吹く風ねっと

一生は未来の記憶を散りばめた一本の道。人生は未来の記憶をひろいながら歩く旅。

2015年07月

かるい夏風邪を引きましたし
鼻水タラタラ止まりませんし
クシャミが腰に響いてますし
エアコンの風がつらいですし
だけど止めるとあついですし
薬の買い置きをしてませんし
買いに行くのもきついですし
病院は行きたくありませんし
治ったためしがありませんし
長引いたりするのは嫌ですし
寝込んだりするのも嫌ですし
早く治したいと思ってますし
だけど安静にはできませんし

何をやるのかを決めたら
あれこれ考えるのをやめ
人に惑わされることなく
前だけをしっかり見据え
しっかりと自分を持って
「ヨーイドン」するんだ

100%を求める心とか
まだ早いという怖れとか
誰に悪いという言訳とか
何もかも捨ててしまって
とにかく一歩を踏出して
「ヨーイドン」するんだ

1,
海に行くならどういう海を選ぶべきか。
ただきれいという理由だけで選ぶなら
間違っている。きれいな海というのは
簡単に行けない場所に存在するもので
誰もが行ける程度の場所にある海なら
ほんとうにきれいな海だとは言えない
『日本一きれいな海』などというのは
ほとんどが地元が選ぶ日本一であって
つまりは宣伝文句だということなのだ。

2,
海に行くならどういう海を選ぶべきか。
ただ遊べるという理由だけで選ぶなら
間違っている。そこは浜辺を我が家の
バルコニーくらいに思っている家族や
ど派手な兄ちゃん姉ちゃんの溜り場で
空き缶や花火の残骸が転がっていたり
ゴミの臭いが潮の香りより強かったり
マニアな音楽がガンガン鳴っていたり
多くの問題を抱えた面倒臭い海なのだ。

ただいま午前六時二十五分
自然に目が覚めてしまった
ぼくよりも早く目の覚めた
蝉が大合唱を繰返している
その蝉の熱い鳴き声に乗り
涼しい風がこの部屋の中に
ゆるりゆるりとやってくる

これがやけに心地良いんだ
もし小学生の頃にこの風の
存在を知っていたら宿題は
この時間にしていたはずで、
夏休みはもう少し有意義な
ものになっていただろうな。
もしかしたら後の人生も…

道の傍らになぜか化粧をした
お地蔵さまがまつられている。
まつられているとは言っても
別にお堂があるわけではなく
いつも雨ざらしになっている。
それでも綺麗な顔でいるのは
心ある人たちがお地蔵さまの
お世話を毎日しているからで
お化粧顔は絶えたことがない。

この化粧顔のお地蔵さまには
むかしからの言い伝えがある。
月をまたがぬ三七二十一日間
寅の刻にお地蔵さまの御前で
「おん、かーかーかびさんま
えい、そわか」という真言を
一心不乱にとなえると恋愛が
成就するというもので、その
お礼の印が化粧なのだと言う。

暗い地中で何年も暮らし
明るい地表に出てみたら
この世は夏の真っ只中だ
暑さのかたまりで一杯だ
ワシワシワシアチチチチ

空を飛んだり小便したり
この世の夏を駆け抜ける
異性の快楽におぼれたり
小鳥の襲撃におびえたり
ワシワシワシアチチチチ

人生の最後が青春という
珍しい人生を送った彼は
この世は暑いところだと
鳴いて今世を去って行く
ワシワシワシアチチチチ

神さまお願いがあるのです。
次の人事のことなのですが、
私を口元が針になっている
奇怪な容姿の生き物として
誕生させないでくださいな。

動物の血を頂戴することが
究極の目標のような人生を、
動物の血を頂戴することで
目のかたきにされる人生を、
あゆませないでくださいな。

種族を絶やさないためにと
ひ弱そうな男と交わった後、
狂ったように生き物の血を
求めて飛ぶ悲しい女の性を
背負わせないでくださいな

叩き潰される人生が嫌です。
煙に巻かれ命を落とすのも、
新種殺虫剤を試されるのも、
火に飛込みたくなる衝動も、
嫌です嫌です。全て嫌です。

神さま神さま、お願いです。
あんな汚い蝿やゴキブリと
同じ類いなんてごめんです。
生を得るために死地に向う
人生も受れ入れられません。

幸福を与えるのがエンジェルなら
その幸福を奪うのもエンジェルだ。
助けてくれるのがエンジェルなら
困らせてくれるのもエンジェルだ。
温かくつつむのがエンジェルなら
冷たく突き放すのもエンジェルだ。
エンジェルは白になり黒にもなる。

とはいうもののエンジェルさんは
別の顔を持っているのではなくて
常に変わらぬ優しい顔をしている。
つまりは受け取る方の問題なので
何かあっても悪いように考えずに
いいように考える方がいいのです。
もしも最大の不幸が襲ってきても
腐ったりふさいだりしなくていい
それはエンジェルの慈悲であって
不幸の顔を見せながら幸福の雨を
降らせてくれているわけですから。

生活で疲れた心が
根になって、また
疲れた生活を生む

闘いで砕けた心が
根になって、また
新たな闘いを生む

恋愛に酔った心が
根になって、また
酔った恋愛を生む

怒りで狂った心が
根になって、また
狂った怒りを生む

喜びに溢れた心が
根になって、また
溢れた喜びを生む

仕事を怠ける心が
根になって、また
怠けた仕事を生む

人を遠ざける心が
根になって、また
独りぼっちになる

幸せで一杯の心が
根になって、また
一杯の幸せを生む

あいつの素足は酢のにおい
甘くもなければ辛くもない
あいつの素足は酢のにおい
それ以外の何ものでもない

あいつの素足は酢のにおい
犬は困惑顔して立ち止まる
あいつの素足は酢のにおい
猫は迷惑顔して逃げて行く

人間ドックの前の日とかに
お腹が減って困ったらすぐ
あいつの素足を思い出そう
じきに空腹は収まるはずだ

あいつの素足は酢のにおい
甘くもなければ辛くもない
あいつの素足は酢のにおい
それ以外の何ものでもない

1,
風、風、風、風、風、
朝早くからうるさくて
風、風、風、風、風、
昼過ぎ頃から怒りだす
風、風、風、風、風、
夜も怒りは収まらない

2,
風、風、風、風、風、
玄関の前に居すわって
風、風、風、風、風、
外から扉を塞いでいる
風、風、風、風、風、
お陰で外に出られない

3,
風、風、風、風、風、
雲の大軍を引き連れて
風、風、風、風、風、
一斉射撃をくりかえし
風、風、風、風、風、
我国を撃滅せんとする

4,
風、風、風、風、風、
窓が開けられないので
風、風、風、風、風、
狭い部屋は息苦しくて
風、風、風、風、風、
冷房の風なぜか暖かい

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