吹く風ねっと

一生は未来の記憶を散りばめた一本の道。人生は未来の記憶をひろいながら歩く旅。

2014年04月

ぼくは前世、
どこの国の人間だったのかを知らない。
時折古い日本の街並みが夢に出てくるし、
思い入れのある場所に来世は生まれると言うし、
おそらくは日本人ではなかったかと思っている。

ぼくは現世、
人に誇れるような生き方もしてないし、
人に影響を与えるような人間でもないし、
どちらかというと中流以下の人間だし、
前世もきっとそんな人生を歩んでいたのだと思う。

ぼくは前世、
どんな人の子として生またのかを、
どんな配偶者と暮らしていたのかを、
どんな人たちに囲まれて生きていたのかを、
これっぽっちも憶えていない。

ぼくはだから、
初めて会った時に親しみを感じる人を、
気がついたときに好きになっている人を、
出会う前に予感を感じる人を、
前世を共に生きてきた人だと思っている。

強い風が吹いている
だから風に吹かれない
駅の隅っこで、ぼくは
吉田君を待っている

いい話があるのだという
それで風に吹かれない
駅の隅っこで、ぼくは
吉田君を待っている

彼は人はいいけどほら吹きだ
そこで風に吹かれない
駅の隅っこで、ぼくは
吉田君を待っている

彼は現れないかもしれないな
だけど風に吹かれない
駅の隅っこで、ぼくは
吉田君を待っている

さっきから足の奴がかゆいので
足をかこうとするのだけど
どこがかゆいのかわからない。
だいたいの場所はわかっているのに
そのピンポイントがわからない。
なぜだかなぜだかわからない。
だからなかなか手が出せない。
わからないままあいまいに
足をかいたりした日には
そのかゆみが倍増してしまう。
ああ、足がかゆい足がかゆい

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