吹く風ねっと

一生は未来の記憶を散りばめた一本の道。人生は未来の記憶をひろいながら歩く旅。

2013年07月

外を歩くと
焼肉臭を帯びた風が
油を乗せて吹いております。
汗がベトベトしているのは
焼肉臭を帯びたその風を
全身で浴びているからなのです。
ということで家に帰ります。
家に帰って風呂に入ります。
そして油を流します。
いつまでも焼肉臭のする油を
全身にまとっていたりすると
ハエがたかってきますから。
ブヨもたかってきますから。
おまけに蚊にも刺されますから。

暑中お見舞い申し上げます。

地域の夏祭りも終わり、
これといったイベントもなく
張りのない、ただ暑いだけの
日々が続いておりますが
皆さまお変わりありませんか?

ぼくはといえば、最近
必要以上に体を冷やす場所に
出入りしているせいなのか
何となくお腹が緩くなって
きている感じがします。
もし熱中症などで
倒れたりしたらどうしよう。
脱力のせいで緊張感がなくなって
緩いお腹が更に緩くなり
その緩い臭いが人を寄せつけず
あの道ばたでもがく蝉のように
いつしか干からびてしまい
そのまま死んでしまうのではないか
などと怯えながら、よろけながら
日々を過ごしておりますです。

終業式の日の朝のにおい
夏休み初日の朝のにおい
夏祭りの日の朝のにおい
海水浴の日の朝のにおい
野球大会の日の朝のにおい
登校日の朝のにおい
お盆の日の朝のにおい
台風の日の朝のにおい
林間学校の朝のにおい
夏休み最後の朝のにおい
始業式の日の朝のにおい
今もちゃんと覚えてますよ
夏の日の朝のにおい
全部全部覚えてますよ

過去をいろいろ顧みて
過去の体裁考える。
過去は過去で戻らない
だけど体裁つけてみる
少しは今が軽くなる
そんな気がした。

今をいろいろ分析して
今の体裁考える。
今は瞬時に過ぎて行く
だから体裁つけてみる
すべては立ち位置のために
そんな気がして。

未来をいろいろ推測して
未来の体裁考える
未来はもっと先の話だ。
だけど体裁つけてみる。
何かいいことありそうだ
そんな気がする。

本気でそこに
たどり着こうと思ったら
ここから抜け出すしか
方法はない。だから
夢切らすことなく
這いつくばって、
あれやって、これやって、
与えられることすべてやって、
恥かいて、意地見せて、
少しでも前に出るんだ。
運命はそこから微笑み始める。

せみしぐれ、せみしぐれ
本当に雨が降っている
せみしぐれ、せみしぐれ
息つく間もなく降っている

せみしぐれ、せみしぐれ
本当に雨が降っている
ちょっと窓から手を出せば
濡れてしまうにちがいない

せみしぐれ、せみしぐれ
本当に雨が降っている
今日がかぎりと降っている
明日はないぞと降っている

せみしぐれ、せみしぐれ
本当に雨が降っている
あたりかまわず降っている
仁義も切らずに降っている

せみしぐれ、せみしぐれ
本当に雨が降っている
せみしぐれ、せみしぐれ
降っている、降っている

いくらそこで頑張っていても
お前たちはいつか追い出される
そんな運命を持っているんだから
そうなる前にさっさとそこから
出ていくんだ。出ていくんだ。

そこにしがみついたままでいると
硬く固まってこびりついてしまい
そのうち身動きが取れなくなる。
いったん身動きが取れなくなると
薬品を用いられることになるのだが、

薬品でその身を溶かされる時の
辛さは到底耐えられるものではない。
だからさっさと出ていくんだ。
そうなる前に出ていくんだ。
そして水とともに流れていくんだ。

たとえ嫌なことがあったとしても
思い出というものは美しいものだ。
だけどぼくの場合、どうしても
美しいと思えない時期がある。
いや、その頃が嫌だったわけではない。
基本的には思春期前の恐れを知らない
面白おかしい時期だったのだから。
だがそれはあいつがいなければの話で
あいつが思い出に登場した途端に
いやーな気分に陥ってしまうのだ。

いくらいい方向に考えようとしても
よく考えられない因縁というものが
ぼくとあいつの間にはあるのだろう。
あいつは中学に入学してまもなく
転校していった。今思えばぼくの
歴史から早々と退場してくれて
本当によかったと思っている。もし
あいつがぼくの青春の一ページに
登場したら、その後の人生は
いやーなものになっていたに違いない。

「こうありたい」と思ったことを
適当に頭の中に放り込み
たっぷりとお湯を注いでから
大きなスプーンでかき混ぜる。
蓋を閉じて、しばらく待っていると
あらあら不思議あら不思議、何と何と
「こうありたい」と思っていたことが
次々と展開されるではないですか。
「これはすごい発見だ」などと思って
最初はけっこう重宝してましたね。
他の人にも勧めていたくらいです。

だけどすぐに冷めてしまいましてね。
効果がすぐに薄れてしまうのです。
よくよく考えてみると、あくまでも
これはインスタントなのでありまして
だから効果も長く続かないわけなのです。
おまけに味のバランスも取れてないし、
そう全体に塩っぱく感じるのです。
だから夏期はまったく駄目でして
すぐに喉が渇いてしまうのです。
だからやめましたよ、インスタントはね。
今はもっぱら自分を見つめていますです。

紫外線とはよく言ったもので
曇った日にはわからないが
心地よく晴れ上がった空の下は
紫っぽい感じがする。
日は燦々と照っているのに
底抜けに明るいのではなくて
何か立ちくらみしているような
微妙な暗さに包まれている。
その暗さが実に紫っぽい。

疲労困憊、
肩こり腰痛、
あいつが痛い、
ビタミン剤。

花見て一杯、
月見て一杯、
ウコン一本、
眠れない。

茶柱立って、
フラグが立って
浮き足だって、
現実見えない。

相づち打てない、
寝返り打てない、
妙手が打てない、
根回しできない。

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