吹く風ねっと

一生は未来の記憶を散りばめた一本の道。人生は未来の記憶をひろいながら歩く旅。

2011年09月

彼女は毎朝
その日の空模様と
その日のテレビ番組を
気にしながら目を覚ます。
朝のニュースを見ながら
政治家の不祥事があると
「大概にしなさいよ」と
一人で文句を言っている。

月曜日と木曜日は生ゴミの日
火曜日はプラスチックの日
水曜日はビン缶ペットボトルの日
第二土曜日は古新聞の日で
そのゴミたちを曜日違わず
玄関の隅に置いている。
それを出すのは主人の仕事
と勝手に決めている。

とりあえず外面はいい方で
いつもあの人やこの人に
電話している。
近所のコンビニ店員とか
タクシーの運転手などとも仲がよく
どこそこにまた葬祭場が出来るとか
どこそこのパチンコ屋は出が悪いとか
どうでもいいような情報にえらく詳しい。

さて次の項目ですが―
いや、こちらの項目については
自動的に行われます。だから
時間の無駄だと思われる方は
次に進んでもかまいません。しかし
聞いておいて損はありません。
というか聞くことによって人生の
深みが出てきます。だからじっくり
人生を楽みたいと思われる方は
ぜひ聞いておくべきだと思います。
ただし、聞いても聞かなくても
人生の時間はいっしょですよ。

では始めましょう。もしかしたら
あなた方はここから抜け出すことが
始まりと思っているかも知れません。
そしてそこの空気を吸わなくなることで
終わりになると思っているはずです。
しかしそれは間違いなのです。
なぜならあなた方は、いつもいつも
ここに戻ってくるのですから。

雲ひとつない晴れた日には
晴れ上がったその空のように
こころを保っていたいです。
雲が厚く覆った日にも
晴れ上がった日の空のように
こころを保っていたいです。

とはいえこころ保った空に
理屈をかぶせることはせず
詮索するようなこともせず
ただただそこに映る様を
ただただ眺めていたいです。
ただただ仰いでいたいです。

ペットボトルに入っている
野菜ジュースを一気に飲み干して
そのあとでペットボトルに
軽くフタをかぶせたら
「カタカタ」という音がする。
何だろうと見てみると
かぶせたフタが息するように
プカプカと上下している。。
ああ、なるほどそうなのか。
このジュースは生きていたのだ。
そう思ったぼくはお腹を押さえて
「大丈夫、大丈夫」と呪文を唱える。
おそらくこのジュース様は
ぼくのお腹の中で生きていて
存分に活躍してくれるはずだ。
さらに呪文までふりかけているから
絶対に絶対に大丈夫なはずだ。
ということでここ数日普通でない
お通じをどうにかしてほしいです。

東方に憧憬を抱き
西方に郷愁を覚える。
とはいえ憧憬も郷愁も
しょせんは
心のにおいにすぎない。
心のにおいばかりに
目をやっていれば
現実が見えなくなる。
心のにおいばかりを
追いかけていけば
いつか人から叩かれる。
それを歴史は証明している。
だからにおいはほどほどにして
まずは現実に身を置くべきだ。
足下を見よ、ということだ。

びゅーびゅー、ごにょごにょ
びゅー、ごにょにょ・・・・
おいおいおまえら
勘違いしてはいかんぞ、びゅー。
人生というのは足し算ではなくて
いつもいつも引き算ぞ、びゅー。
生まれてからいろんなものが
少しずつ減っていくんぞ、びゅー。
それをおまえらは
足し算だと思っているから
すべてが狂ってくるんぞ、びゅー。
寿命も、若さも、健康も、
超能力も、頭の冴えも、
第六感も、霊感も
みんなみんな、みんなみんな
引き算されていくんぞ、びゅー。
びゅーびゅー、ごにょごにょ
びゅー、ごにょにょ・・・・

確か仏教で言うところの彼岸とは
あの世のことだったと思うけど
なぜこの世の暦にそれを使うのだろう。
もしかしたら彼岸の中日を境に
夜が多くなる季節と
昼が多くなる季節を分けて
その向こう側をあの世と
呼ぶようになったのかも知れないな。
ということで明日以降は
あの世ということになる。
なんまんだぶ、なんまんだぶ・・・

うちの駐車場に数匹のネコがいる。
ペット禁止のマンションなので
もちろん彼らはノラである。
誰も餌を与えてないはずなのに
彼らは一様に人懐っこい。
そこに住んでいる常連さんはもちろん
営業でやって来る一見さんを見ても
逃げようとはしない。
きっと何かを期待して
愛想を振りまいているのだろう。

さてそんな数匹のネコは
肥ったヤツや痩せたヤツ
中肉中背まで揃っている。
同じ食生活をしているはずなのに
この差は一体何なのだろう。
もしかしたら肥ったヤツは
引き寄せの法則だとか
宇宙にお願いだとかを知っていて
餌をたんまり食べている自分を
イメージしているのかもしれないな。

まずは手を洗おう。
そんなに汚い手では
何も触りたくはないだろう。
そんなに汚い手だと
誰も触れようとしないだろう。
たとえあなたにとって重要な
仕事に心を奪われていたとしても、
たとえすぐに愛する人の
手を取りたかったとしても、
とりあえずは一呼吸置いて
心の奥に引っかかっている
その汚れを落としてしまおう。
まずは手を洗おう。
話はそれからだ。

ハラハラドキドキ雨降れば
工場臭を連れた風が吹く
ハラハラドキドキ雷鳴れば
実らぬ恋がよみがえる

ハラハラドキドキ初めての恋は
ガラスを爪でこする音
ハラハラドキドキへその下と
前立腺を刺激する

ハラハラドキドキ十五の恋は
行方知らずの塵と化し
ハラハラドキドキ三十の恋は
つばきのごとく吐き捨てられ

ハラハラドキドキ四十の恋は
わけわからぬまま闇に枯れ
ハラハラドキドキ五十の恋に
陥る前に早も萎え

ハラハラドキドキ雨降れば
工場臭を連れた風が吹く
ハラハラドキドキ雷鳴れば
実らぬ恋がよみがえる

目が覚めたら、
まず周りを見回して
確かめてみましょう。枕元に、
読みかけの本があるかどうか。
数分進んだ目覚ましがあるかどうか。
嫁さんが横に寝ているかどうか。

同じ状況にあるのなら
ちょっと空を飛んでみましょう。
もし飛べないようであるなら
それでいいのです。大丈夫です。
あなたは生きているのです。
さあ今日を元気に始めましょう!

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