吹く風ねっと

一生は未来の記憶を散りばめた一本の道。人生は未来の記憶をひろいながら歩く旅。

2011年06月

六月はこの日記に二日間の
穴を作ってしまった。
一日は風邪がきつかった。
一日は暑さで参っていた。
以前なら無理してでも
この穴を埋めていたのだが
今は「ま、いいか」という
気持ちになっている。
これは進化なんだろうか。
それとも退化なんだろうか。
明日から七月だ。暑い暑い
七月だ。もしかしたら
答が出るかもしれない。

子どもの頃
茶の間に掛けてある
柱時計が止まると
いつもぼくは
思っていたものだった。
その中で働いている
小人たちが疲れて
時を止めているんだ、と。

ついこの間のこと
リビングに掛けてある
掛け時計が止まった。
その時ぼくは
思ったものだった。
子どもの頃働いていた
小人たちはいなくなり
電化されてしまったんだ、と。

昨年の今頃は
『ゲゲゲの女房』を見て
涙していた。
一生懸命に生きてきたゲゲゲ一家に
感動したからだ。
とにかく「ゲゲゲ、ゲゲゲ」で
涙の毎日を送っていた。

今年の今頃は
『マルモのおきて』を見て
涙している。
一生懸命に生きているマルモ一家に
感動するからだ。
とにかく「マルモ、マルモ」で
涙の毎日を送っている。

考えてみるとこの時期は
いつも涙、涙だ。
梅雨時はきっと心も体も
湿度が上がるのだろう。

エアコンを入れない我が家の夜は
暑さで実に寝苦しい。
だけどエアコンを入れてしまうと
確実に体調が悪くなるので
エアコンを入れる気はさらさらない。

さて、寝苦しいために
かなり朝早く目が覚めてしまう。
そのきっかけはいつも
家の前で鳴いている早起き鳥だ。
それが何という鳥なのかはわからないが
独特な節回しを聴かせている。
それからしばらくしてカラスなどがやって来て
家の前の公園は鳥たちの大合唱となる。

早起き鳥・・、
そういえば高中正義に
『EARLY BIRD』という曲があった。
どうせ寝苦しく眠れないのなら
そのレコードを引っ張り出してきて
聴いていようかな。

さみだれさんが
どこかに行ってから
ぼくの湿度は高くなり、
気がつけば体は
結露しているのです。
この結露を取り除こうと
エアコンをかけてみるのですが、
あまり使ってないせいで
冷気が抜けてしまっていて
生ぬるい風が出るのです。
おかげでさらに
ぼくの湿度は高くなり
結露はぽろぽろぽろぽろと
いつまで経っても
やんでくれないのです。

知り合いに
学生時代えらく成績が良く
有名大学に進学した男がいる。
この間ショッピングセンターで
見かけ声をかけた。
何十年だろうか、こちらとしては
久しぶりに会ったので
思い出話に花を咲かせたかった。
ところがだ。彼はぼくと会ったことよりも
そのショッピングセンターの
ポイントに気を取られていたようで
会話の途中、手に持ったカードに
何度も目を落としていた。
心ここにあらずである。
おかげでろくな会話もせずに
別れたのだった。

現在どういう仕事を
彼はやっているのだろう。
おそらくは一流企業に勤めて
収入もそこそこあるのだろう。
あ、そうだった。彼は
俗に言うガリ勉タイプの男で
融通の利かない男だった。
ということは左遷の憂き目に
案外遭っているかもしれんな。
リストラというのも有りうる話だ。
さて、どうなっているのだろう。
今わかっていることと言えば、
昔教科書や参考書に必死だったように
今はショッピングセンターの
ポイント集めに
必死になっているということだ。

パソコンや携帯電話を見ていると
目がかすんだり、物が二重に見えたりする。
治療した方がいいんじゃないかとか、
パソコンなんか見ない方がいいんじゃないかとか、
以前は真剣に悩んでいたものだ。
とはいえ病院に行ったり、パソコンをやめたり
そういった行動を起こすことはなかった。
この状態とつきあっていくうちに
目を少し休めれば元に戻るというのがわかってきて
さほど気にならなくなったためだ。
今では目がかすんだりすると
神さまが休憩しろと言っているように思え
そのたびに「ああ、守られているんだ」と
感謝している次第だ。
結局すべてが大丈夫というわけですね。

西日が映す
アンテナの長い影
まもなくアナログが
映らなくなるという

地デジが始まると
何が変わるのか
未来が変わるのか
世界が変わるのか

昨日は映るのか
明日は映るのか
夢の続きは映るのか
希望は映るのか

匂いは映るのか
手触りは映るのか
気配は映るのか
あの世は映るのか

西日が映す
アンテナの影
まもなく古い電波が
無くなるのだという

あの女こっちを見てるじゃないか。
もしかしたら気があるんだろうか。
新たな恋が芽生えたりして。
だって気持ちは17歳なんだから。

50メートル6秒台だって?
ちょっと本気を出せば
そのくらいの記録は出せるよ
だって気持ちは17歳なんだから。

駅までたったの2キロだろう。
多少出遅れたとしても
ダッシュで走れば間に合うさ。
だって気持ちは17歳なんだから。

あの学生、何こちらを見てるんだ。
何ならインネンふっかけて来いよ。
ボコボコにしてやるぜ。
だって気持ちは17歳なんだから。

あっ、またニキビが出来ている。
シンを出したら跡が残るし
何かいい薬はないものかな。
だって気持ちは17歳なんだから。

ロックをやりたい。
ガンガン、ロックをやりたい。
そして奴らの嘘を訴えたい。
だって気持ちは17歳なんだから。

そのトーストの
その斑点はこげているのか?

いやいや、このトーストの
この斑点はかびてるのだ。

それならそこを切り捨てて、
かびてないところを食べればいい。

いやいや、それはだめなんだよ。
これは全部捨てるに限るんだ。

それはそれは、
ケチで鳴らした君らしくない。

そうじゃないんだ。
そのトーストのそこの部分が
かびてるっていうことは、
そのトーストのそこの部分だけが
かびているわけではなく
もう全体にかびが
行き渡ってるということだ。
だから一気に全部
捨ててしまったほうがいいんだよ。

なるほど、それは
だんだん額が広がってきたという理由で、
髪の分け目を変えた
あいつらのことを言っているんだね。

いやいや、そんな深い意味はない。
第一トーストに失礼だ。

国鉄からJRに変わる頃の話だ。
ぼくの会社に国鉄職員が
出向で来ていたことがある。
ある日のこと、テレビで
国労や動労といった国鉄の組合員が
再就職の件で国ともめているという
ニュースが流れていた。
ぼくが「国鉄の人も大変やね」と言うと
彼は「いや、あれでいいんですよ」と言う。
ぼくが「えっ、何で?」と聞くと、
彼は「奴ら、いつも組合に入り浸って
仕事なんて全然しませんからね」と言った。
それを聞いて郵便局でバイトをしていた頃に
能書きばかりたれて、まったく仕事をしない
若い職員がいたのを思い出した。
奴らもきっとその口だったのだろう。
そういった仕事をしない奴らの支持を得て
成り上がったんだな、あの党は。

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