吹く風ねっと

一生は未来の記憶を散りばめた一本の道。人生は未来の記憶をひろいながら歩く旅。

2010年02月

今日で二月も終わりだが、何か今月は
風邪ばかり引いていたような気がする。
そのせいで、今はマスクをしてない口元が
心許なく感じている。マスクをしていると、
とりあえず鼻から下が乾燥せずに潤っている。
外に出ても鼻や口が冷えることがない。
仕事中にのど飴をなめていたとしても
誰も気がつかないから、とがめられない。
もちろん、本来のマスクの機能である
ウィルス感染の防止や、
花粉予防などにも充分役立っている。
ちょっと息苦しいことと、
「怪しい人と思われているかも…」
という取り越し苦労を除けば、
けっこういいことづくしなのだ。
だけど、ぼくの心の中にある
マスクに対するイメージは
あまりいいものではない。
きっと「怪しい人と思われたくない」
という取り越し苦労が、
心の中で幅を利かせているのだろう。

パトカーだとか消防車だとか
救急車だとかのサイレンが
毎日無表情に鳴り響いているが、
そういうサイレンが
家の前に停まるのではないかと
誰もが一度は想像したことがあるはずだ。
そんな日常的な非日常を、
ぼくたちは心のどこかで
望んでいるのかもしれない。
きっと、ありふれた現実に
満足できないでいるのだろう。

春一番がやってきた。
待ちに待った風が吹いた。
これでようやく重いコートが脱げる。
風邪もどっぷり汗として流れていったし
咳き込みもそろそろ治まるだろう。
あのことも、あのことも、
すべてうまく解決したし、
これからの人生に
ひとつのヒントを得たことも大きい。
もうぼくの将来を、人生を
さえぎるものは何もない。
五年前に企てた次のステージへ
ようやく足を踏み入れることが出来るのだ。
春一番がやってきた。
待ちに待った夢も吹いた。

朝、会社に着いたとたんに眠気がさし、
車の中で寝ていた。
危うく遅刻してしまうところだった。
昼、食事を食べ終わったとたんに、
眠気が襲ってきて寝てしまい、
昼休み時間を五分オーバーしてしまった。
夜、パソコンの前でうとうとしてしまい、
嫁さんの「仕事終わったぞ」コールに気づかず、
嫁さんはタクシーで帰ってきた。

風邪薬のせいなのか春眠なのか、
今日は眠たくてならなかった。
薬のせいというのは
病人みたいでいやだ。
そういう季節なんだから、
せめて春眠であってほしい。
今日は本当に暖かかったんだから。

相変わらず夜中の寒さは
半端ではない。
体を冷やすと治りかけた風邪が
またしてもぶり返すかもしれない。
というので、今は
かなり厚着をしている。
ストーブをつけ、
ダウンジャケットを羽織り、
半纏を膝掛け代わりにしている。
さらに首はスポーツタオルを
ぐるぐる巻きにしている。
おかげで体が冷えることはない。
いや、逆に暑くてかなわんくらいだ。
多少汗ばんでもきたので、
いったんそれらを脱いで
汗を拭きたいのだが、
その間に体が冷えてしまうのが怖い。
今引いている風邪は
体の冷えでぶり返したものだから、
神経質になってしまっているのだ。
まず寒さに対する
怖れを克服することから始めないと…。

生意気なことを言いやがって…。
時々「別れてやろうか」と思うことがある。
家を売り払いさえすれば、
とりあえずローンは消えるわけだし、
別居しても互いの収入で充分やっていける。
昼食時そんなことを考えていた。

今朝、
ちょっとしたことが原因で、
嫁さんが感情をぶつけてきたのだ。
それも出がけにだ。
おかげでちょっとしたことが、
いちいち気に障ってしまう。

それを表に出さないようにするために
どれだけの気力と体力を
消費したと思っているんだ。
長引く風邪で気が萎えているのに、
咳込みで体力が消耗しているのに、
さらに疲れてしまったじゃないか。

いくら本人の気に障ったとしても、
朝の、それもこちらが仕事に出る間際に
怒りをぶつけてくる馬鹿はいない。
朝そんなことがあると、
それが尾を引いて仕事や生活、
ひいては人生に影響が出るからだ。

ま、昼間あることをやって発散したので
人生に影響は出ませんでしたけどね。
それでも、イライラしているぼくから
「退かんか」と一喝されて追い払われた
ゴミ収集所のカラスたちは
充分に迷惑したことだろう。

だいたい文句があるなら、
帰ってから言えばいいことだ。
そうすればお互い嫌な気持ちで
一日を過ごさなくてすむ。
今度カラスに会ったら、
ちゃんと謝っておけよ。

そろそろ携帯電話を買い換えなくてはならない。
仕事で使っているヤツが古くなったというのを、
買い換える理由にしているのだが、
本音のところは、
ブログの更新をお風呂でしたいからなのだ。
防水タイプにすれば、それが可能になるわけだ。

今回の風邪の本当の原因というのが、
実はブログの引っ越しに伴う寝不足と、
夜中の予想以上の寒さによる体の冷えだった。
早く布団に潜り込めば、
とりあえずはどちらも解決できたわけだ。
そのため反省を活かして
一日で一番暇な時間、そう、
本を読んだり、
居眠りしたりしている入浴時間に、
寝不足の最大の原因になっている
ブログの更新をやってしまうのだ。

寝る前に宿題をする必要がないことが、
いかに幸せなことか。
そういうことをぼくたちは
小学生の昔から知っていたはずだ。
なのにダラダラダラと
無為な時間を過ごしては、
同じ過ちを繰り返しす。
とにかく「兵は拙速を尊ぶ」だ。
ブログの更新を早々と終わらせて、
早く一日を終わらせてしまうんだ。
遅くても三月中には、
携帯電話を買い換えよう。

―そういう関係になったのは、
 もっとあとのことで、
 その当時はまだ友だちだった―

こういうふうに書いてあると、
ほとんどの人が「そういう関係」とは、
「ああいう関係」のことだ。
と思うだろう。

ぼくもそういう人たちの一人で、
だから「その当時は友だちだった」
という説明がつく。
なんて思っている。

ぼくがそういう風に書くと、
こいつもきっと「そういう関係」を
「ああいう関係」のことと解釈しているんだ。
と思うだろう。

しかし「そういう関係」というのを
違った意味の「そういう関係」と
捉えている人もいるはずだ。
その人はぼくの解釈を見て、
こいつもそう思っているはずだ。
と思っているのかもしれない。

だけど、ぼくは違った意味で
「そういう関係」を捉えてはいない。
普通の人が考えるとおり
「そういう関係」を一般的な
「ああいう関係」と捉えている。

だからぼくもあの人のことを、
「そういう関係になったのは、
もっとあとのことで、
その当時はまだ友だちだった」
と説明している。

風邪も三日続くと飽きてくる。
だけど、なかなか体を離れてくれない。
景気よく体を動かそうとすると
鼻水が出る、痰が絡む、咳が出る。
どうしようもなく寝ていると、
体は熱っぽくなってくる。
下着は寝汗でびっしょりだ。
着替えようと布団を出ると
背中が痛い、腰が痛い、寒気がする。
腹が減っているのかいないのか、
食べ物の味はなくなって、
焼酎の味が薬のように苦い。
顔に覇気がなくなって、
肌のつやさえ失って、
気持ちは病人に成り下がる。
明日はまた仕事かと思うと
気が遠くなる、重くなる。
風邪も三日続くと飽きてくる。
だけど、なかなか体を離れてくれない。

病院でもらった薬の説明書きを読んで唖然とした。
何と三つの飲み薬の二つまでが、
下痢腹痛で報告されているものなのだ。
これでは下痢にもなるだろう。
昨日の言い方をすれば、
病院でもらった特急券は、
「下痢駅」経由のものだったということになる。

ところで薬に依存している人というのは、
例えば今回のように下痢を伴えば下痢止めを服用し、
それで胃が荒れれば胃薬を飲む。
薬で気分が悪くなれば薬害を抑える薬を、
さらに精神が不安定になれば
精神安定剤を飲むといったように、
次から次に薬を飲まないと落ち着かない。
気がつけば片手いっぱいの薬を飲んでいた、
ということになるわけだ。
うちの伯母がそうだった。
それで体調を崩したと言って嘆いていた。
それを聞いた誰もが同じことを言った。
「当たり前だ」

「当たり前だ」といえば、
ぼくと同じ年代の人は、
「当たり前田のクラッカー」を
思い浮かべるのではないか。
昨日のニュースで知ったのだが、
その言葉を流行らせた
『あんかけの時次郎』が亡くなった。
昨年あたりから、
何かそんな予感がしていたのだが、
それが現実になってしまった。
好きな俳優の一人だっただけに寂しさを感じる。
しかし『あんかけの時次郎』と言っても、
ぼくより下の年代の人にはわからないだろうな。
『中村主水』と言った方がいいか。

風邪を引いていたにもかかわらず、
昨日は飲みに行った。
薬を飲んでものどの痛みは引かず、
寒さの中、ヒイヒイ言いながら
居酒屋までの道を歩いたのだった。

しかし、こんなに酷くなるとは思わなかった。
風邪を引くと、病院に行っても行かなくても
結局は『風邪回り線』の列車に乗らなければならない。
「のどの痛み駅」を出発した風邪は、
次に「鼻水駅」と「鼻づまり駅」を過ぎ、
「咳き込み駅」に着く。
ここで乗り換えるのだが、ここからが問題で、
列車を乗り違えると、
「気管支炎駅」や「肺炎駅」に行ってしまう。
そうなると終点の「完治駅」に着くまでに
かなりの時間を要してしまう。
というわけで「咳き込み駅」では
細心の注意が必要になる。

医者に行っても行かなくても、
『風邪回り線』に乗らなければならないのなら、
別に医者に行かなくてもいいじゃないか、
というのが、これまでのぼくの考えだった。
だけど、そうではなかった。
医者に行くというのは、
この『風邪回り線』を
特急列車で行けるということだ。
行かなければ鈍行列車で、
風邪は長引くことになる。
つまり病院には特急券が売っているわけだ。

さて、その特急券を有効に使うために、
飲み会にはちょっと顔を出して、
なるべく早く帰るようにしようと思い、
居酒屋の扉を開けた。ところが、
店に着くなりなぜかテンションが高くなった。
とりあえず生ビールで乾杯したあと、
「消毒だ」と言いながら、
芋焼酎をガンガン飲み、
そのうち酔いが回ってきた。
どうやらそこで、ぼくは
とんでもない列車に乗ってしまったようだ。
今ぼくは「下痢駅」にいる。

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